内容説明
愛知県豊橋市の名門・悠悠館高校に、ある日「世直し ええじゃないか」と書かれたお札が届いた。悠悠館に通う行彦は、誰が何のためにお札を送ったのか考えるが、一向に分からない。実は江戸時代のええじゃないかは、ここ豊橋に降ったお札がきっかけで各地に広まったものだった。行彦の同級生・小枝子は、自分たちの手で現代版ええじゃないかをやろうと提案、ええじゃないかは新しい時代のキーワードなのだ。しかし、動き始めた高校生たちを妨害する人物が現れた……。時代の変革のエネルギーになる子供たちの活躍を描く青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美甘子
1
宗田作品の大人たちは、子供を馬鹿にしない。いつも味方でいてくれる。そんなところが好きで、彼の作品を中学、高校時代に読み漁っていたのだなぁと思い出すことができた。2011/05/23
梨愛
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学生の頃によく読んでた作家さん。高校生が社会現象を起こそうとし、大人もその前向きな力に乗せられていく元気の出る話。相変わらず若い世代のパワーを感じさせられる作品。2017/03/07
さくらぼん
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宗田理さんと言えば「ぼくらの~」シリーズを夢中になって読んだことがある。本書でもそれに通じる爽やかさが感じられて、読むと体が軽くなるようだ。2014/12/26
蕭白
0
軽く読み流すには適度な作品でした。たまにこのような作品を読むのもいいですね。2008/05/22