- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
近年、不動産や投資ファンド、企業上場などせず、アイデアひとつでビジネスを立ち上げ、短期間で売却、大きな富を得る、これまでにないタイプの富裕層が登場している。ネットを中心とした技術のパラダイム・シフトがあり、資本主義のシステムが変わる可能性も。富のルールがどのように変質するか、どうすれば新しい社会で富を作ることができるか、自らも富裕層となった著者が具体例を交え、分析・紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
18
「三日見ぬ間の桜かな」といったもので世の中はあっと言う間に変容していく。本書はスマホの普及によって富裕層に新しいスタイルが生まれたとし、そこにはどのような背景があるのかを探っている。キーワードは「シェアリング・エコノミー」、日本語に訳せば「共有経済」や「参加型経済」となり、「享受型経済」の対語になる。シェアリング・エコノミーの具体例として「アマゾンによる瞬間宅配員」「民泊」「アフリカの小口融資」「まとめサイト」「素人タクシーのネット斡旋業務」などが紹介されている。スマホ普及の衝撃は望外に絶大な模様だ。2017/07/24
ヨータン
11
固い本なのに読んでいて、ワクワク感を感じました。たぶん自分も新富裕層になる可能性は全くゼロではないという期待感を持ったからかもしれません。まあ、それにはかなりすぐれたアイデアと実行力が必要ですが。2017/09/28
ラッキー55
7
読了。新富裕層はネットによる、AIやIoT 等の技術革新を背景に生まれた。これらを 用いたアイデア一つでビジネスを立ち上げ 短期間で売却し、大きな富を得てきた。 時代の変化に柔軟に対応して、先見の銘を 持ち、実行するというごく当たり前の事が できるかどうかがプチ富裕層になるカギだ という。具体的にどうすればよいかまでは 提案できないのでどうしても概念的な話に なってしまうのは無理もないが、この種の 読みものは今一つ釈然としないものがある。2018/01/07
かろりめいと
5
2016年9月刊。題名からは「新富裕層の人たちはこういう人たちです」みたいな内容かと思ってたら、メインは「産業構造の変化」でありました。本書では、ホリエモン氏や楽天三木谷氏の次の世代が「新富裕層」。この人たちは、ネットがほぼ普及完了した現在において、ITビジネスに質的変化が起こり、キュレーション・シェアリングエコノミー・IoTなどのビジネスで急速に成功した人々。つづく→→2021/01/07
パキ
5
2016年に書かれたようなので、2020年の今読むとさほど新しいことはなかったが、コンパクトにまとまっていて読みやすかった。 著者の後書きに少し共感した。かつて花形だった産業を懐かしむような風潮を感じることが多いので。2020/07/28