内容説明
2017年本屋大賞にノミネートされた、
『コーヒーが冷めないうちに』シリーズ最新刊!
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とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという
ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった
1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ
めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる
喫茶店の名は、フニクリフニクラ
あなたなら、これだけのルールを聞かされて
それでも過去に戻りたいと思いますか?
この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡。
第1話 22年前に亡くなった親友に会いに行く男の話
第2話 母親の葬儀に出られなかった息子の話
第3話 結婚できなかった恋人に会いに行く男の話
第4話 妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話
あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウッディ
585
「コーヒーが冷めないうちに」の続編。めんどくさいルールの中で、今回は今は亡き友人、母親そして妻と会うため過去に行く3つの物語と、自分の死語の未来に恋人に会いに行くといういずれも死に絡む物語でした。そのためか、みんな相手を想っての優しい嘘が印象的で、「この嘘がばれないうちに」というタイトルになっています。良い話でジーンとするんだけど、ルールの説明や喫茶店や登場人物の状況説明がくどくて、話に集中できない感じは前作と同じく不満が残りました。シリーズ化しそうな勢いですが、もうお腹いっぱいという感じです。2018/10/20
mmts(マミタス)
570
前作よりは感動しました。当然、気に入りました。小説のタイトルの真偽が分かった瞬間に号泣しました。「世にも奇妙な物語」あたりで映像化すれば、もっと流行るかもしれませんね。とくに「恋人」をテーマにした回には号泣しました。彼女側の「優しい嘘」は涙しかありません。どれもタイトル通りに両者の「優しい嘘」で成り立っていました。ようやく伏線も無事に回収されました。幽霊の正体にはビックリしました。しかしながら、やっと無事に成仏しました。ホッとしました。ところで、あらたな幽霊は何者かしら?続編へのフラグかしら?続編は未読。2017/07/30
どんふぁん
519
2018年10月27日読了。眠さとの戦いの本でした。要さんの正体がわかったのはいいのですが、話が単純で、1作目から基本変わってないのが退屈で仕方なかったです。それがいい所かもしれませんが、私は飽きてしまいました。3作目も買ってるので、読みますが、憂鬱です。2018/10/27
Yunemo
517
あれから6年が経ったのですね。新たに時田家に小学校1年生6歳のミキが仲間に加わって、話が展開。でもミキの人物像はないんじゃない。あるなら成長過程に立ち入ってもらわないと、と素朴な想いに。ここで使われる嘘って、表題でいう嘘、一般的に表現される嘘、とは違ってる気がして。みんないい人ばかり、だからこそ、それぞれの想いが身に染みるのですが。その割に、自身の気持ちが晴れないのは何故。謎が謎として語られていないから、意識的に?今回、ワンピースの女性、数の苦悩というか性格、が明らかに。でもそれだけでいいのかな、と読了。2017/05/07
うっちー
426
前作ほどでは。続編は出るのですか?2017/08/20