安倍三代

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安倍三代

  • 著者名:青木理【著者】
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • 朝日新聞出版(2017/03発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784023315433

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内容説明

母方の祖父・岸信介を慕う安倍晋三首相には、もう一つの系譜がある。反戦の政治家として軍部と闘った父方の祖父・寛、その跡を継ぎ若くして政治の道に入った父・晋太郎だ。彼らの足跡から「3代目」の空虚さを照らすアエラ連載に大幅加筆。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

93
安倍寛、安倍晋太郎、安倍晋三 三代の人間的な側面に焦点を置いて描かれたルポルタージュ。特に安倍晋三氏の祖父である安倍寛の章が興味深く読むことが出来た。地元に根ざし戦前の政治情勢においてもあくまで戦争は反対とした彼の信条は晋三氏のそれとかくも離れていることに驚きすら感じた。世襲政治という言葉は彼の場合地盤だけがあてはまるのではないか。本書に書かれていた凡庸で「いい子」だった子供時代が何故現在のようになったのだろう・・・2018/02/11

fwhd8325

58
小泉政権で自民党幹事長を務めていたときの安倍首相は、若きホープのように見えた。だから、小泉さんは禅譲のように安倍晋三に次期首相を任命したときは、一気に若返りし、新しい時代が来るのだと思いました。しかし、世襲のひ弱なお坊ちゃんは、お腹が痛いと言って総理の座を投げ出したときは、あきれたを通り越して、世襲議員の甘さを感じました。そして、再登板の現在。権力が人を変えてしまう姿をまざまざと見せられているように思います。ノンポリであっても、むしろノンポリだからこその現在なのかもしれません。2017/12/21

おさむ

57
「私は岸信介の孫」といって憚らない晋三。しかし、父方の祖父、安倍寛という気骨のあるリベラル政治家の存在はあまり知られていません。寛、晋太郎、晋三という安倍三代の足跡を、関係者のインタビューで綴った力作です。三代目で滅びるどころか栄華を極めている安倍家。運の良さもあるんだろうなあ。日本に蔓延る「世襲政治家」をうまく描いたとも言えます。しかし、こんなに憲法を知らない「無知」で「無恥」な政治家が改憲を目指すなんてブラックジョークとしては恐ろしい‥。2017/01/27

キク

56
佐藤優がどこかで「安倍晋三は、自分はマイノリティで虐げられている人々を背負っていると本気で思っている。あの閨閥に生まれながら、成蹊にしか入れなかったコンプレックスは、とんでもなく深い」と書いていた。本当にそうだったんだろうな。ノンポリのお坊ちゃんが、反骨でリベラルな祖父と父への反動で、母方の岸伸介の政治姿勢に激しく感化されていく。その流れは、ネトウヨと呼ばれる若者達のそれと、全く同じものだ。安倍晋三の支持層は「バカにされてた俺の考えを具現化してくれる」と熱狂した。まさに、神輿は軽いほうがいいってやつだな。2023/08/02

おかむら

50
ああオカシイ! 三代目ボンクラ伝説。まあ青木理だからあえてそういうエピソードを選んでるってのはあるんだろうけど、祖父(寛)、父(晋太郎)のコクのある政治家としての生き方エピソードに比べて第3部・晋三のスカスカ感よ。成蹊学園の小中高大時代、ここまで凡庸だとはなー。総理の発言がしばしばアタマ悪そーなのも、とても納得。ラストに桐野夏生のエピソードが出てくるんだけど(学年は違うけど同じ教授の授業を受けたらしい)、またこの対比と教授の涙が笑えた!笑ってる場合じゃないのかも、だけど! 安倍嫌いの皆さんに超オススメ!2017/07/06

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