内容説明
魔獣の群れに襲われ、危機に瀕した亡国の女王イーリス。しかし、その時、突如空から《黒き鎧》が現れた。イーリスにとっては見たこともない杖──アサルトライフルと、巨大な剣──超硬合金刀をを持ち、鎧の男は魔獣を瞬く間に打ち倒す……!! 彼の名は異世界の兵士・レン。彼と、彼の相棒であるAI・ミネルヴァは、自分たちの世界でも存在していた魔獣と戦うために生まれた特殊な戦士だった。魔獣という共通する敵に２つの世界の関連性を感じたレンは、イーリスたちを助けながら、異世界の探索を開始する……！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
alleine05
6
微妙。『数字で救う! 弱小国家』が良かったので同じ作者の作品をとさかのぼって読んでみたけど、『数字で～』ほど引き込まれなかった。何故だろう。中盤が状況を説明して移動しているだけで少々だれたからかな。主人公と相棒のAIのやりとりは面白いし、ヒロインの女王も可愛く、それでいて人の上に立つ者の気概も持ち合わせていて好感が持てるし、その他の登場人物もしっかり描写できていて、全体的には悪くない、というかむしろまあまあいい出来の作品だったと思うのだけどな。2017/11/01
ギンレイ
5
【勝利の象徴】 Ｔｕｅｅｅの異世界飛ばされ系。 それなりに良かった。 魔獣の脅威にさらされる剣と魔法の世界に降り立った機械化兵士の男が活躍するものです。 でもありがちなコレ系に比べれば国家や様々な思惑など練りこまれていて、頭カラッポではないですね。 粒子加速器の事故って実験でブラックホールができるかもって示唆されていたのを元ネタにしているのかな？ 大ボリュームのページ数で書きたいことを相当詰め込んだ力作です 評価は ★★★★★★★★☆☆ ８個星です！！2015/02/14
disktnk
5
未来の半機械化兵士レンが剣と魔法の世界に迷い込んで女王様イーリスを助ける話。武勇の国の血筋に相応しいイーリスの才能が面白い。魔獣の強さが最初と最後で違うのが気になった。誇り高き王女がチョロインと化す吊り橋効果ってすごいですね(棒)。 ところで、表紙絵のあの黒いのはレンの腕か。スカートが脱げかけていると思ってた。2014/07/12
トルネードＧ＆Ｔ
4
積んでいた単発ライトノベルシリーズです。読書メーターを見る限り2巻で終わりみたいですね。さて、内容ですが、本作は作者の電撃大賞応募からのデビュー作とのことなのですが、ストーリー的には続きがある前提で書かれている印象です。応募時点では単体として完結する作品になっているはずなので、あとがきにも書いてあった改稿のタイミングでそのような要素が追加されたということでしょう。といっても全2巻になってしまったようですが……。ストーリーは当てはめるならいわゆる異世界転移なのですが、テイストは伝統的電撃文庫風味の話でした。2021/09/08
宮野香卵
4
面白かった。キャラがみんな良かったですね。特にイーリスの、王族としての誇りと信念に満ちた言動に好感が持てました。こう、みんな格好いいんですよね。メインからモブまで、始めはこの人嫌だなと思ってもきちんと盛り返してくるというか。展開は近未来の最強主人公が、剣と魔法の異世界に飛ばされるというもの。王道だからこその面白さですね。続編も出ているみたいなので、早速買ってきます。2015/07/08
