河出文庫<br> ブラウン監獄の四季

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河出文庫
ブラウン監獄の四季

  • 著者名:井上ひさし【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 河出書房新社(2017/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309414706

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内容説明

テレビ黎明期に放送作家として青春期を過ごした著者が、当時の思い出や、なぜ放送作家になったのか、またその後管理化されてしまったテレビ業界への思いなどを語り尽くした痛快エッセイ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

13
うわあ、懐かしい私が中学校位の時出版された本の復活文庫化です。井上ひさしさんは、「青葉繁れる」はじめモッキンポット師、ブントフンなど若い時はよく読ませて頂いてました。これはNHKで脚本家をしていた頃の話ですね。軽妙な語り口と自己弁護のバランス見事な井上節ですねー。思い出しました。その人形劇「ひょっこりひょうたん島」「ネコジャラ市」どっちも リアルタイムで見てた私にとっても良い文章のプレゼントでした。このころからの遅筆癖は一生治らないままでしたね。楽しかったです。2016/09/01

やまねっと

9
井上ひさしが青春を過ごしたテレビ界(NHK)に関するあれこれを書いている。 テーマ的には少し古いが、面白い話も色々読めた。 NHKに一月下宿する話が一番面白かった。ゆるい感じの時代があったのだなとそれを読んでていつバレるかとハラハラしながら読んだが、結局はバレずにすんでめでたしめでたしといったところで妙に感心した。 本が遅い「遅筆」についての言い訳も面白かった。昔は良かったというが、個人のモラルの問題なので、本が遅いことに関してもっとしっかりしてほしいと思った。 遅筆堂さんも、一癖二癖ある人だ。2023/04/26

hirayama46

3
井上ひさしがテレビ業界、主にNHKでのお仕事振り返る回想エッセイ。中盤までは適度な情感を入れつつテレビがある方面において「正しかった」時代を振り返るもので、「ひょっこりひょうたん島」の共同脚本作りなど、たいへん興味深いものでした。後半になって当時(1970年代中盤くらい)のテレビ業界への強烈な警鐘にぐっと舵を切られ、なるほど……と思いつつも若干面食らったところもややありました。この本から50年経ったいま、より複雑化の一途を辿る娯楽産業はどうなっていくものなのでしょうね。2022/05/27

いのふみ

3
NHKで放送作家として働いた疾風怒濤の時代を自己戯画化して描いていると同時に、NHKやテレビ業界への怒りを時に皮肉を交えて表現され、変幻自在。自己を生かすために他人を切らないというフリーの極意であり人情派の一面も見える。2022/03/30

はしむん

3
井上ひさしテレビ作家時代の記録であり、テレビそのものの青春と井上氏の青春が重なる。中でもコントづくりの基本型が記されているのも良かった。 ①あるものの価値の変動 ②あるものの価値のなぞり ③あるものとまた別のあるものとの照応2019/02/21

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