講談社文庫<br> 幻想温泉郷

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講談社文庫
幻想温泉郷

  • 著者名:堀川アサコ【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 講談社(2017/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062935449

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内容説明

登天郵便局は、亡くなった人が成仏する前に寄る郵便局。来た人は貯金窓口のオンライン端末で生前の善行を「功徳通帳」に記入し、地獄極楽門をくぐって次の世へと渡る――はずが、門の手前で突然消える人が続出。成仏できない人たちは、どうやら生前、罪を洗い流す温泉に入っているらしい。占い師によると、その温泉郷を探し当てるにはふたご座B型の女性が必要だという。それはまさに、探し物が得意なアズサのことだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

168
『登天郵便局は、生きている人の多くにとっては秘密の場所だけど、ここが本当に必要な人ならばたどり着ける。逆にいうと、興味本位には、決して来られない場所なのだ』。“幻想シリーズ”の第5作目となるこの作品。そこには、第1作目の雰囲気感そのままに展開していくコミカルな物語の姿がありました。『罪を洗い流す温泉』という極めて日本的発想の勝利を感じるこの作品。目の前に姿が浮かび上がるようなリアルな登場人物のキャラクター設定に感心させられるこの作品。『郵便局』以外の物語の舞台も是非見てみたい、そんな思いの募る作品でした。2024/11/09

おしゃべりメガネ

166
『幻想』シリーズの5作目にあたり、一作目の『郵便局』からの続編になります。二作目の中途半端な繋がりから一転、本作はしっかりと登場人物も続投しており、安心して読み進めれました。亡くなるまでの善行、悪行をしっかり記帳する「功徳手帳」が不思議なコトに。なぜか悪行が記帳されず、黄泉の国へ行く前に姿を消してしまう死者の謎をつきとめるべく、再び「アズサ」がやってまいります。今作は話の軸がしっかりとしており、話があっちにいったり、こっちにいったりはせず、落ち着いて読むコトができました。また「アズサ」の活躍を期待します。2018/10/21

シナモン

161
幻想シリーズ第5弾。狗山のてっぺんにある登天郵便局。功徳通帳に悪行が印字されない事例が続出!どうやら罪を洗い流してくれるという温泉が絡んでいるらしい。主人公アズサはその温泉を求めて駆け回る。須藤夫妻のだんだん亡くなった長女を忘れていってしまうという罪の意識に泣けた。アズサの身代わりでにわかOLになった青木さんのエピソードとかもっと知りたいな(笑)。ベースはファンタジーでありながら時々ゾクッとくるホラーあり、ハチャメチャワールド全開で今回も楽しい読書でした。2020/06/20

takaC

97
これは正統派「幻想」シリーズ。続編も期待したい。2017/05/14

りゅう☆

85
登天郵便局の続編。功徳通帳に悪行が全く印字されてない人が地獄極楽門をくぐる前に消えてしまうという。罪を洗い流す温泉につかれば犯した罪が全て帳消しになるという。さて探し物得意なアズサの出番。青木さんがアズサの代わりに東京でOLになりきったり、狗山比売の命令で銀行強盗のお手伝いをしたり、自殺しかけた生田さんを助けたり、その生田さんと枯ヱ之温泉を調べることになったり。相変わらずハチャメチャです。でもそこには隠蔽された殺人あり。枯ヱ之温泉で何が起こってるのか?知りすぎたアズサは無事でいられるのか?このシリーズに→2020/02/25

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