内容説明
「役立つ。そして稼げる」知識と教養が身につく特別講義!
同志社大学神学部の後輩へ向けての20時間におよぶ集中講義を完全収録。
「やや刺激的かつ俗物的にいえば、年収1000万円を稼げる大人になるための知力を身につけるための授業です。
したがってこの講義では、そうしたことを念頭に置きながら、就活、資格試験や外国語の勉強の仕方など、社会の実践の場で「役立つ。そして稼げる」知識と教養のあり方を、一緒に考えながら進めて生きたいと思います。」(本文より)
■おもな目次■
<第1講>天国か地獄か
型を身につけることは重要だ/自己愛を分析する武器としての神学/
傷つきたくない自分という病/数学力が身を助ける/
動機付け次第で暗記力はアップする ほか
<第2講>天使のように貪欲に
カイロスとしての年号/資格試験予備校は教材が命/
勉強のスケジュールにも締切を導入せよ/じつは難しくない司法試験/
翻訳のあるものはすべて日本語でよい ほか
<第3章>悪魔のように勤勉に
正しいウィキペディア活用術/パウロは「ポケモンGO」に何というのか/
難しい語学には二重の要素がある/勉強の「踊り場」までは一気呵成に集中する/
メモ起こしからノートづくりまで ほか
<第4章>復活の日に向けて
神童が伸び悩む理由とは/学生時代の三〇〇万円か、四十歳の一〇〇〇万円か/
これが一五〇〇時間の勉強習慣のつけ方だ/遅刻は重大なペナルティ/
「神学者」佐藤優はこうして生まれた ほか
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
98
正直、本講義をリアルで受講した方々が羨ましいです。私は本書で疑似講義を受講という形ですが、それでも静かな熱気と充実感はハンパなかったです。2023/08/20
あすなろ
95
何故こんな刺激的な題名としているのかは不明。商業主義の先行からか?だとしたら、即刻止めた方が良い題名の本である。何故こんな書き出しだからかと言うと、この本の成り立ちどおり、若い方に有益な本の1つ足り得るからである。以下の様な問いがある。何故大学である勉強するのか?答えは、自分が置かれている社会的な位置を客観的に認識することができて、それを言語で表現することが出来、それを訓練すること。なるほどと思う。その側面は解る気がする。そうした有益なエッセンスがあるのに、この題名は、僕は残念だと思う。2017/06/12
佐島楓
81
勉強法について、かなり具体的に書いてあるので、新大学生におすすめ。語学だけでなく、歴史や数学の知識も必要だというのは、実感としてわかる。小説を読む必要性にも言及しており、それがうれしかった。しかし講義のほかに毎日三時間以上勉強しろというのは至難の業だろう。2017/03/16
yomineko@ヴィタリにゃん
78
感動したのでAmazonで即購入、届いたら線を引きノートに纏めながら再読予定。結局自分は何も勉強していない事に今更気付かされる。佐藤優さんは若い時既に色々な事を自身で考え力を伸ばして来られた。彼の講義を聞いたらきっと人生が変わっていた筈。バイト、遊び、旅行三昧だった大学時代の私は阿保と馬鹿の権化かと😢それこそ神様が与えて下さった時間を盛大に無駄にした。もうこれ以上神に歯向かい背く事はならない。信仰心を持って勉学に勤しもう!来年は読書量を減らし語学数学歴史地理などに邁進したい。2022/11/22
けぴ
48
タイトルは刺激的ながら、内容は極めて実直。様々な語学の習得の難易度・有用度、数学の必要性、一般知識としての正確な歴史の年号の記憶が何故必要かなどが理路整然と述べられる。学歴差別を踏まえた上で、それを凌駕するには大学生時にバイトに明け暮れるのでは無く勉強に勤しむ方が結果として良い年収を得ることになる。修士までは良いが博士になると就職は難しくなる一方、大学の教員枠は少なく、運良くなれてもワーキングプアとなる。県立浦和出身者らしい実々剛健な好著!2024/04/16