中学生の質問箱<br> 宗教ってなんだろう?

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中学生の質問箱
宗教ってなんだろう?

  • 著者名:島薗進【著】
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • 平凡社(2017/03発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582837513

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内容説明

なぜ宗教はあるの? 宗教はほんとうに人を救うの? なければよく生きられない? これから宗教はどうなる?……質問形式で宗教を根っこから知り、今の視点で考える入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

39
階級社会なんですね、マルクス的にいうと。…圧倒的に力や富をもち、欲望を満たすことができる人間とまったくその対極にある人たちがいて、もちろん後者の数のほうが多い。そういう人間の世界をどうやってのみこめるかという問題が、大きな社会になれば必ず出てくるわけです。現代の資本主義は経済が発展すればやがて皆がもっと富をもてるのだという幻想でごまかしている。経済成長というこの幻想が宗教のかわり/言葉使いこそ中学生の質問箱とのシリーズ向けですが、内容はとても複雑な現象をその複雑さのままに説明するものでした。2019/06/14

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

20
【図書館本、1回目】島薗先生が、容赦なく全力を尽くされている印象を受けた。ある教団の落ちこぼれ会員としては、「宗教(性)」のこれからということには関心がある。前半は、宗教の起源について、後半は宗教・民族対立が生む(と理解されてしまう)殺戮やテロの問題や、救済宗教に頼れなくなってしまっている現代人の「たましい」の行方などについて触れている。私は個人的に、宗教も「世界」との交流のあり方の一つと考えている。その回路は、閉ざされてしまうことはないと思っている。2017/09/11

hozuki

7
宗教への意識が大きく変わった。今までは、一つのものを信じ続けるなんて危なくて頼りない、自分の力で歩まねば。という気持ちが強く正直、宗教に興味が持てていなかった。けれど生き方とか真理を追い求めたいこの衝動に、そして生きていて苦しいと感じて弱っていく自分のためにも、体系的な宗教で学べることは多いと感じた。私は無宗教だと思っていたけど、亡くなった人への礼儀、頑張る支えに神様、仏様といった宗教が意外にも密接に関係していた。生きていくために頼るものが、科学・哲学・宗教と多様化している世の中なんだろう。2019/09/14

nizimasu

7
島薗先生が中学生の素朴な疑問に答える対話形式の本。意外と新しいトピックも網羅されているので奥付を見たら2017年だったか。かつてはそれぞれの部族が生贄であり神聖な動物を設定して拝んでいたトーテムイズムの話は古くもあり新しいと解釈するのが先生の立場。歴史的な変遷を踏まえつつやはり日本人の思考からすると一神教的な宗教の概念と違いを感じてしまう。インド哲学に中国の儒教に神道はそれでも宗教と言えるのかと疑問はのこりつつスピリチュアリティが現代の宗教のオルタナティブとして浮上している実感はかなり共感したかもしれない2018/12/28

Miki Shimizu

4
このシリーズ、わかりやすくてすごく好き。あ!新しいのでた!と早速購入。なんか、興味なさすぎたのか、なんだかなーと終わった。2017/03/16

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