岩波新書<br> 読書と日本人

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岩波新書
読書と日本人

  • 著者名:津野海太郎
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 岩波書店(2017/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004316268

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内容説明

「本はだまってひとりで読む,自発的に,たいていは自分の部屋で」.私たちがごく当たり前に「読書」と名づけてきたこの行為は,いつ頃生まれ,どのように変化してきたのだろうか? 菅原道真の時代から,まだ見ぬ未来へ.書き手・読み手・編集者として〈読書の黄金時代〉の真っ只中を駆け抜けてきた著者による,渾身の読書論!

目次

目  次

 Ⅰ 日本人の読書小史

 1 はじまりの読書
    『源氏物語』を読む少女/音読か黙読か/苛立つ菅原道真/私の部屋がほしい/個人的な読書
 2 乱世日本のルネサンス
   書院と会所/源氏ルネサンス/漢字が読めない知識人/平仮名による読者層の拡大
 3 印刷革命と寺子屋
   フロイスと「きりしたん版」/西鶴と出版商業化/サムライの読書/自発的な勉強ブーム/大衆の読書
 4 新しい時代へ
   福沢諭吉の『学問のすゝめ』/新しい頭と古いからだ/音読から黙読へ/義務教育の力
 Ⅱ 読書の黄金時代

 5 二十世紀読書のはじまり
   だれもが本を読む時代へ/百万(国民)雑誌の登場/円本ブーム/文庫の力
 6 われらの読書法
   ローソクから電灯へ/本棚のある家/日雇い労働者の読書/電車で読む人びと
 7 焼け跡からの再出発
   紙が消えた!/本への飢え/復活/二十世紀読書まっさかり
 8 活字ばなれ
   マンガを読む大学生/売れる本がいい本だ/人が本を読まなくなった/黄金時代のおわり
 9 〈紙の本〉と〈電子の本〉
   電子本元年?/それでも人は本を読む
   あとがき
   引用文献一覧