竹書房怪談文庫<br> 実話蒐録集 闇黒怪談

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竹書房怪談文庫
実話蒐録集 闇黒怪談

  • 著者名:黒史郎【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2017/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801910089

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内容説明

絶望することもできない最凶の恐怖が待っている!
ワケも分からず呪われる実話。黒史郎の人気シリーズ最新作!

黒史郎が蒐集する、日常に穿った人知れぬ怪異の数々。幼い頃拾った十円玉に纏わる暗い思い出「笑う十円」、当たると評判の占いをふざけて試したその凄絶な報い「水鏡占い」、友人の能力を羨んだら起きた悲劇「バトンタッチ」、部屋に置かれていた奇妙なメッセージ「息子への手紙」など45編を収録。奇妙で歪んで怖ろしい──闇は濃い、底が見えぬほど。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
実話怪談集。相変わらず調理方法がとても上手い。読み初めの時こそその上手さに誤魔化されて、あれ今回やけに大人しいな。と錯覚したものの、だんだんと居心地の悪い話が交じり始めてそれがもう……。特に「渇き」や「ミセス・アンドウ」「痛夢」の隠されているもの、不条理さって言ったらもう嫌で嫌で、こういうのが読みたかったんだよな。と一人で頷いていました。こうまとめてみると、今回家族に関する話でいいものが多かったのかな。仲良く団欒を囲んでいる一人一人の背後に得も知れぬ闇が横たわっているかと考えると、ちょっとぞくぞくします。2017/03/23

眠る山猫屋

39
序盤は〝ピリッとこないなぁ〟と感じていたが、後半は斬り返されたな、怖かった。特に家族や友人が(理由不明なまま)変貌していく話は恐い。もちろん知らない〝何か〟に憑きまとわれる類いの話も嫌だ。だが、怖い体験を語るそして聞くという行為は、(大袈裟に云えば)生存の為の知恵である。自分じゃなくて良かった、という安心を得たいというのもあるかもしれないが。ただし、父さんから「母さんとるな 殺ス」みたいな手紙をもらっちゃった場合は、即逃げよう。2020/02/12

澤水月

32
うまいなぁ…怪談にありがちな事象でもこの著者の手にかかると物凄く生き生きと語り手、体験者が動き目に浮かぶよう。「擬眼」の不可解極まる展開。散髪奇譚の枯れた味わいはその飲食店や町並みの食べ物や埃っぽい匂いまで伝わる雰囲気。UFO話や珍しい金縛り話、地底人などどれもいい。特に今巻は信じきっていた家族や友人、実は…?とゾクっとする話がいやみなく含まれており上質の随筆集としても読める。ちゃんと下世話に怖い「へのこのあねこ」も○2017/03/06

かおりんご

24
ホラー。初読み作家さんかな。さらさら読める。ホラー体験の因果関係が分からず、話の流れがよく分からずなものもありましたが、暇潰しとしてはありかと。口臭でお化けを撃退した話は笑えた。ファブリーズでも、撃退できると聞いたことがあるので、お化けは匂いに弱いのかな?オチで人が亡くなる話が多かったのが苦手だということが、この本を読んで分かった。2021/01/19

やんも

17
本著も安心(?)のブラッククォリティでした。「これは死ぬだろう」という剣呑な話から、「ちょっと不思議」な話まで、グラデーションよく怪しい話がずらりと収められている。バランスがよいのである。ひたすら読者を泥沼に引きずり込もうとする怪談本もたまにはよいが、世に奇怪変妙なるものを求める自分には、本書のような怪談本が好みだ。最近気になりだした、面識もないのに突然近づいてきて忠告めいた言葉を口にする「声をかけてくる人」の話も数話ありうれしい。また他人との認識のずれに忍び込む怪異、この薄気味悪さもたまらなく好みである2017/04/03

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