内容説明
2016年、日本中に激震が走ったSMAPの分裂、解散騒動。戦後の芸能界を牽引してきたジャニーズに、いったい何があったのか。まずはジャニーズが作り上げた戦後のエンターテインメント文化とはなんなのか、「ジャニーズらしさ」とは何かを紐解いてみよう。ジャニーズは「アイドル」なのか「アーティスト」なのか、「ソロ」と「グループ」をどのように売り出すか、「舞台」と「テレビ」どちらに重きを置くか。ジャニーズの正体を知ることでSMAP解散の裏に何があったか見えてくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
19
ジャニーさんは舞台やミュージカルをしたかった人なのね。テレビが台頭して、テレビに救われて、エンターテインメントも成功。SMAPが解散したことについてのジャニーさんの考えや内部事情は分からず、この騒動は時代の変わり目を感じさせる出来事だと結ばれている。2017/04/07
arisaka
3
直接本人に取材したわけではなく、雑誌等のインタビューからわかる範囲のジャニーズの歴史。米国でエンターテインメントに触れたジャニーが戦後来日し、エンターテインメントを志す。彼の基本は舞台だが、ジャニーズが売れたきっかけはテレビ。テレビを掌握しているメリーについては、ほとんど触れていないので、ジャニーズの正体に迫っているとは言えないのが、残念。2017/05/01
ねんまに
2
ジャニー喜多川という人物はテレビではその名をよく聞くものの、改めて考えると驚くほど僕らはその実態を知らない。そもそも芸名なのかハーフなのか?顔を思い浮かべられる人だって少ないだろう。だが、テレビ業界をあそこまで牛耳るに至った特異な人物であることは間違いなく、その足跡を切り取ったこの本はなかなか興味深かった。2019/03/19
ecuas
0
ジャニーズは一括りに評されることが多い印象だが、改めて振り返ると歌とダンスという本業に拘らず様々な活動をしていることに気づく。それはジャニー喜多川氏の自主性を尊重することが成長にも繋がるという考えがあるから。ユー、やっちゃいなよ、はありあわせのものを使って新しいものを生み出すブリコラージュからの発想、そうして生み出された鮮やかなものがジャンルを広げファンを惹きつける。今後の広がりにも期待。ダンスを取り入れたきっかけは、戦後の日本は男性のダンスが受け入れられる土壌でなく逆にチャンスだったからとのこと、驚き。2022/12/04
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