内容説明
〈エルフ〉の少女に乞われ異世界へ高飛びした元極道・成嶋千潮。しかしそこで彼が出会ったのは、気楽なファンタジーとはほど遠い、血で血を洗う絶望的な世界だった。虐殺された〈エルフ〉たちが、命と引き換えに守ったものーーそれは、服用した者から「魔法」を引き出す薬=魔薬。「俺が、幻想を終わらせてやる」 たった二人残された〈エルフ〉の姉妹と契約を結んだ千潮。そして最も危険な男は血と硝煙と策略をまとい、残酷な異世界を切り抜けていく。異世界×極道、最凶の組み合わせで紡ぐ異世界ダークファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
39
エルフの少女に乞われ異世界に高飛びすることになった極道の男・千潮が、血と硝煙と策略で持って残酷な異世界を生きていくダークファンタジー。うわぁ、こいつはエゲツないな。よくある異世界転移モノの皮を被った、超バイオレンスなピカレスクファンタジーです。主人公が極悪非道、そして他の登場人物も外道ばかりな上に、昨今の流行を真正面からぶち壊す野望と欲望入り乱れるダークな展開に救いの無い結末と中々にエッジの効いた内容となっているので読み応えは充分。こんなエログロバイオレンスをラノベで読めるとは思わなんだ。次巻出るのかな?2017/02/12
たこやき
21
こういう言い方をすると何だけど、ピカレスクとか、ノワールとか言われる作品の物語をファンタジー世界でやった印象。ラノベレーベル作品としてはどぎつい感じだけど、一般の上記作品ならば、ごくごく普通。そんな中で、ポイントになるのは、千潮のいう「そんなことまではしないだろう、ということをするからこそ欺ける」という言葉。それは確かに敵を欺いたが、しかし……。こうやって考えると、やっぱりエグい描写が活きていると感じる。2017/03/10
HANA
15
極道ファンタジー。非常に暴力シーンが多く、読むのが大変ではあったけれど内容は結構しっかりしていて良かったと思う。魔法の概念が良い。登場人物は全体的に悪人しかいないのである意味安定している感じ。衝撃的なセリフが多かったけれど次が出たら多分また読みそう。2017/03/07
真白優樹
13
兄貴分を殺し、エルフの姉妹に導かれて異世界に高飛びした青年が、魔法を引き出す薬を用いて異世界を破滅に導く物語。―――悪がのさばる世界に最悪の男が現れる時、世界の崩壊は始まる。特別な力なんてない、そして光は、救いは存在しない。幾多もの悪が跋扈する世界に、今、本物の悪が躍り出る。単なる異世界転移ものとは明々後日の方向に突き進んだこの物語、敵も味方も悪ばかりである。悪しかいない、だがそれこそが唯一無二の味を引き出している。この救いようがない世界で、身内に敵ばかりで、青年はどう進むのか。 次巻も楽しみである。2017/02/12
しぇん
13
流行の異世界召喚物を水木しげ子さんの作者が書くとこうなりました……。召喚された救世主が極道。麻薬にとんでもなくエグい拷問。次々出てくる悪い奴らと狂っていく人々。と、中々のダークファンタジーに仕上がっていました。続編の伏線が残されていますが無事出版されるでしょうか?されたら購入しようと思います。2017/02/11
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