内容説明
忘れられない面影。でも彼はもう、あの日の彼じゃない。
父を病で亡くし、形だけの結婚をした夫も事故で失った今、ソフィーに遺されたのは破産寸前の会社と古びた屋敷だけだった。窮状にあえぐ彼女に援助を申し出たのはハビエル・バスケス、企業の買収と合併で頭角を現したスペインの若き実業家だ。だがソフィーは気がかりだった。その裏に、企みがあるように思えてならなかったから。なぜならハビエルこそ、彼女が7年前に別れた恋人なのだ――家業のために、やむを得ず裕福な男性に嫁いだせいで。今、彼は億万長者となり、財力で屈辱を晴らすつもりなの?■若き日に逃したすべてを強欲なまでに手に入れようとする、セクシーでゴージャスなヒーローにご注目! 著者のキャシー・ウィリアムズは編集部が最も信頼を置く人気作家のひとりで、HQロマンスならではの王道ストーリーで常にファンを楽しませてくれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
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父を亡くし、形だけの結婚をした夫には借金を残され、屋敷も傾きかけていた。会社を買収しようと申し出た相手は7年前に破産寸前の会社を守るため事実を告げず別れたヒーローだった。ヒロインの窮地を知り、復讐のため自ら乗り込み、ネチネチとヒロインを嘲り続けるヒーローに同情よりも情けなさを感じ、読み進めるのがしんどかった。捨てられたとはいえ、ひどいことを言われたわけでも、関係を持っていたわけでもないのにここまで執拗にいじめる必要性を感じなかった。ただただ人間性の小ささをずっと見せつけられたという印象。2022/12/03