人生がうまくいく 哲学的思考術 (白取春彦の思考術)

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人生がうまくいく 哲学的思考術 (白取春彦の思考術)

  • ISBN:9784799320389

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内容説明

著者・白取春彦は、哲学書についてこう語る。


私は、哲学書を思考と人生経験の芸術だと思っている。
論理の正確さだの思考体系だの真理の探究ではないと思っている。
人生について考えることは、
重要度において論理のような人工的なものをはるかに越えた事柄ではないだろうか。
もし、人の生き方を論理と効率性で割り切って考えてしまうのならば、
結局のところは経済的損得勘定になってしまうだろう。
そんな味気ない虚無主義的な人生を、私個人は人生と呼びたくない。


著者は古今東西の多くの哲学書から学んだ生き方のヒントを紹介するのにとどまらず、
読者に向かって熱く呼びかけ、励ます。


この一回限りの人生を本当に生ききりたいのなら、
自分主義でいかなければならない。自分が自分のルールを決め、自分がその責任をとるのだ。



人生になんらかの物差しをあてて測定して人生の結果とするのはあまりにも小さすぎはしないか。
それよりも、何が起きてもひるまず、たじろがず、むしろ不敵な笑みを浮かべて取り組む生き方のほうが人間としても高貴ではないだろうか。


読む人は誰でも、自分の人生を肯定し、前に進む勇気が得られるに違いない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

haruka

26
ニーチェだけでなくヴィトゲンシュタインやショーペンハウアー、ヘーゲル、各種宗教の教えをもとに、人生の捉え方のヒントが書かれている。自分は仏教に惹かれるなぁと再確認。そして古今東西、どんな有名な言葉を読んでみても、「周りの人と比べて下さい、幸福は相対的なものです」というものは皆無で、そこから自由になりなさいという教えが多い。競争して延々と獲得し続けなくていいですよと、そんな言葉や教えが古くからあって良かったと思う。いくら競争社会に疑問を持っても、自分だけでその視点を持つのは心細かったと思うから2024/02/12

しん

23
人生、生き方に関する考察について、ニーチェの言葉を借りながら、コラム風に書かれた本です。この本を見た時には、これはと思って買ったのですが、淡々と読めてしまい、少々物足りなさを感じてしまいました。誰かの書いたことをなぞるだけでなく、自分自身でももっと考えることが必要だということだと思います。2017/03/08

bextar991

7
様々な哲学書を読んだ著者がまとめた、人生に役立つ哲学的思考術の本。?と思うところもあったが、なるほどと思うところもあり、哲学書って得てしてそういうものよなと。個人的には特に後半が面白くて、人がペットを愛する理由は人間の野生性が抑圧されて苦しんでいるのに対し動物たちは本能のままに今を生きているのでそこに幸せを見出すからだとか。人生に起こる酸いも甘いも受け止めることこそ気高いだとか。今からまるっきり生き方を変えるというのは出来ずとも、固定概念に惑わされすぎないように意識するくらいは始められるかな。2024/02/12

daidainngo

5
哲学的に人生のあれこれを考える本。頭の中でいくらあれこれ考えているだけではこの世に存在しないも同然。問題の前でグズグズせずすぐに決断する。今のじぶんには耳の痛い話が多かった。2019/12/28

たろー

3
ニーチェ的な視座の内容。引用は少なく著者自身のことばで綴られる文章はさらりと読めました。2024/03/27

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