朝日文庫<br> 安倍“壊憲”政権と昭和史の教訓

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朝日文庫
安倍“壊憲”政権と昭和史の教訓

  • 著者名:保阪正康【著者】
  • 価格 ¥689(本体¥627)
  • 朝日新聞出版(2017/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022618580

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内容説明

昭和史の第一人者が、敗戦につながる昭和10年代に着目。桐生悠々、斎藤隆夫、2.26事件、皇紀2600年など多彩な素材を基に、壊憲に向け暴走する安倍政権下の日本人が学ぶべき教訓を引き出す。大幅加筆した保阪流「自省史観」の真骨頂。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

10
2.26事件の性格と影響から、敗戦に至る日本の戦争の過程を辿る。事件を梃子にして、統制派による陸軍の掌握が進み、さらに陸軍大臣現役武官制の復活、政党政治の崩壊への過程を詳述。保阪さんの説くところは、これまでも一般的に説明されてきたことで、何も突飛な主張ではないが、かういふ戦争に至る経緯を踏まへない昨今の昭和の戦争の語られ方に警鐘を鳴らしてゐる。『昭和史の教訓』といふ朝日新書に、新たに「安倍“壊憲”政権」の部分を付加した本だが、その事に拠り安倍首相の主張の歴史に学ばぬ危うさが、浮かび上がつてくる効果がある。2017/08/31

金吾

1
△東條政権と対比して安倍政権を批評することが目的の本です。終章まではいままでの著作の焼き増しで、終章は言いたいことはわかりますが、何故そうなのかは根拠は著者の思いだけでした。相互に否定しあっている修正主義者・自虐史観は交わろうとしないため、いつまでたっても論理的に進展しないと思いました。面白そうな題材であったゆえに残念です。2019/12/06

Ise Tsuyoshi

0
二・二六事件前後からの昭和十年代、日本がいかに戦争への道をすすんでいったかを多くの資料や証言をもとに検証。ドイツやイタリアの軍事力を当て込んだり、米国と交渉中に南部仏印に進駐したりと、当時の指導者や軍部が「主観主義」に陥り、物事を都合のいいほうにしか考えていなかったことがよく分かる。「はっきりいえば、開戦前の軍事指導者たちは《開戦》には熱心だったが《終戦》にまでは思いがいっていなかった」(p.232)…やれやれ。2016/08/20

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