実業之日本社文庫<br> 鍵師ギドウ

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実業之日本社文庫
鍵師ギドウ

  • 著者名:大門剛明
  • 価格 ¥641(本体¥583)
  • 実業之日本社(2017/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408553405

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内容説明

事件の謎、人の心――鍵師が錠前とともに開けるのは? 仕事も住む場所もないニート青年の孔太は、人生を悲観してマンションの屋上から飛び降り自殺を図った。通りかかった心晴に助けられ、東京の下町、谷中銀座商店街のはずれにある鍵屋、野々村十六堂に住み込みで働くことになる。小晴は介護士として働くかたわら、十六堂の手伝いもしていたのだ。十六堂の主は、鍵師・野々村多聞。孔太はそれまでピッキングで窃盗を繰り返すコソ泥のようなことをしていたが、心晴の指導を受け、多聞の仕事を見ることで、鍵師としての力を身につけていく。「最強の錠前」といわれる「ガヴィニエスの錠前」を開錠し、警察も秘密裡で追う窃盗犯“鍵師ギドウ”の存在を知った孔太は、師匠・多聞たちとその跡を追うが――。ラストで明かされる「秘密」の鍵をあなたは見つけられるか!? 社会派ミステリーを得意とする著者の新境地!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

79
東京・谷中の鍵屋・野々村十六堂に住みこみで働くことになった福森孔太は、元ピッキング犯。凄腕の店主・多聞の弟子となり、最強と言われる窃盗犯・鍵師ギドウを追う。ギドウの正体はラストで明かされ、ちょっとビックリ。鍵の蘊蓄はさらっと読み飛ばしてしまいましたが、まずまず面白かったです。2017/05/14

タイ子

56
大門さん、ちょいと軽めの鍵師の物語。自殺未遂のコソ泥の男が凄腕鍵師の鍵屋で働くことに。錠前のイロハから学びだんだん顧客の要望にも応えられるようにはなるが、伝説の「鍵師ギドウ」の正体は不明。最終章で初めて明かされるがそれまでは謎の人物としてず~~っと引っ張られていく。凄腕の師匠、多聞の凄さもさることながら店で働く心晴のキャラがいい。人情味の深い人たちにも癒される。最終章での伏線回収とどんでん返しはもっと驚いてもいいんだろうけど周りの優しさが勝っていてのけぞるほどでは…。鍵師が開けるのは錠前だけじゃない!2019/06/07

きさらぎ

49
鍵の話が専門的過ぎて物語自体もまったく入ってこなかったけど、ラストのびっくり度はすごかった。ま、あんまり好きな騙され方ではないんだけど。鍵師ギドウの正体はちょっと反則っぽい。あれは予想のつけようがない。登場人物が、ありえないくらい優しい人ばかり。2017/04/06

はつばあば

47
正月明けにはもってこいの人情ものかと。確かに多聞始め鍵師たちに悪い人はいなかった。心の弱い人はいたが。自殺を図った孔太が助かったのは心晴のお陰。そして仕事もねぐらも世話をして貰うことができた。その仕事は鍵師。その中でも凄い鍵師にギドウと言うのがいるらしい。手に仕事を持つのはいいですよねぇ。喰いっぱぐれがないもの・・でも彼らにはプライドと言うものがあるからねぇ。鍵師が開けるのは錠前だけじゃない!正月明けの一冊でもある(笑)2022/01/01

たち

38
鍵師ギドウの正体には驚きましたが、話の展開も人物も全てが浅く感じました。後、300ページ程増やしてじっくり書いたらもっと面白くなりそうです。話の設定はとても良いので残念です。2019/04/20

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