内容説明
鬼神の如き戦闘力を有し、天下無双の豪傑と呼ばれた呂布。その強さは尋常ではなく、劉備・関羽・張飛の3人が束になってかかっても敵わないほど圧倒的だった。また、二度までも養父を裏切り、隙あらば敵の領土に襲い掛かる狡猾さも併せ持っていた。もとは一本気で無骨な男が、名馬・赤兎と最強武器・方天戟を自在に操り、戦国乱世をのしあがっていく様を雄渾なタッチで描く力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
6
三国志最強の武力という点以外はまるっとクズ。どうしようもないのが養父を続けざまに二人暗殺したこと。しかもその動機が超ヤバイ。一人目は、殺したら名馬をやると言われたから。二人目は女の取り合い。もう、バカ過ぎてドン引き。かくして呂布は、ちょっと油断したら親にでも襲い掛かる狂犬という評価が確定。そして紆余曲折はあれど散々彷徨った末にやっと劉備に受け入れてもらうが、劉備のスキを突いて領土乗っ取りとか、本当にどうしようもないクズ。そしてどんどんジリ貧になっていき、最後は部下の裏切りで捕縛されてしまう。最期もお笑い。2023/05/07
スー
3
呂布は裏切ってばかりでゲームの中なら頼もしいが自分のそばには居てほしくない人物だったが、この本ではとても自分に素直な人として登場する。赤兎と貂蝉を愛した他の登場人物より人間らしかった。2016/03/05
黒猫
2
まさに三国志に咲く「悪の華」。呂布は、自分の本能の赴くまま生き、散った。短く、そして華々しく散った。こういう生き方はまずできない。だから、呂布は愛されているんだなあ。と感じました。2015/07/14
santiago
1
三国志を読むと、呂布の退場する辺りでいつも喪失感に襲われる。建前に拘らず本能に忠実な呂布には強い魅力がある。圧倒的な強さを誇りながら、政治感覚の欠如で他者に利用され、最後は非業の死。個人的には義経あたりと共通したものを感じる。2016/09/11
sababanana
0
病院暇つぶし図書館本。2017/02/16
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