内容説明
佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)推薦!
「国際政治の舞台裏を解剖した傑作だ! 」
プーチン、習近平はじめ、世界のVIPを震え上がらせた「パナマ文書」、
アフガン戦争&イラク戦争の機密文書を公開! 告発サイト「ウィキリークス」の主宰者、
サイバースペースの叛逆児アサンジ、
CIAの国家機密を内部告発したスノーデン、
詐欺師の父を持ち、スパイからベストセラー作家に転身したジョン・ル・カレ、
銀座を愛し、ニッポンの女性を愛した、20世紀最高のスパイ・ゾルゲ、、、
古今東西、稀代のスパイはみな、
人間味あふれる個性的なキャラクターばかり。
そんな彼らは、いったいどうやって
世界を揺るがす超弩級の情報を
どうやって手に入れたのか?
「最後の勝負は、いかに相手の懐深く飛び込み、
信頼を勝ち取れるかにかかっている。人間力を駆使して
盛りかえる情報だけが、ダイヤモンドのような輝きを放つ」
(本文より)
情報の主戦場がサイバースペースに移りつつある今こそ、
検索で見つけた無味乾燥な情報ではなく、
自らの足で、時間をかけて集めたインテリジェンスが
何ものにも代えがたい、唯一無二な価値を持つ。
人間味あふれるスパイたちが繰り広げるドラマチックなストーリーは、
同時に、今の時代を生き抜くために欠かせない、
インテリジェンスセンスを磨く最高のテキストなのだ。
巻末には手嶋龍一さんが自らセレクトした、
「夜も眠れないおすすめスパイ小説」ベスト10付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
35
元NHKワシントン特派員の手嶋龍一・慶應大教授の2016年発行著作。パナマ文章漏洩の経緯、更に有名どころとしてスノーデン、アサンジ、ゾルゲといったところから、ソ連の二重スパイ・キム・フィルビー、作家となった英国MI5スパイ・ジヨン・ル・カレ等に関して書かれてる。アサンジやフィルビーの物語も興味深かったが、稀代の詐欺師の子供として育ったジョン・ル・カレの人生は興味深かった。パブリックスクール、オックスフォード大卒で、何より詐欺師の子供だからこそ優秀なインテリジェンス要員になる資質有りと考える英国機関に感心。2022/04/13
香菜子(かなこ・Kanako)
34
汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝。手嶋龍一先生の著書。国際政治を陰で動かしているスパイの存在。スパイという響きはとても格好良いけれど、時として裏切り者や詐欺師と非難されるような行動でさえ厭わない。世界で暗躍するスパイ、裏切り者、詐欺師たちの実態をもっと知りたくなる一冊です。2018/11/29
hideo
22
ル・カレのくだりが、もっとも面白い。最近のスパイはどこでどう暗躍しているのか?最近話題の某国からも大勢日本にきているのだろう。2017/04/28
em
17
第二次大戦前から現代までの、著名なスパイたち。著者がNHKの国防総省担当特派員として目撃したパナマ侵攻。パナマの独裁者ノリエガが一旦匿われたのは、バチカン大使館…よからぬ妄想がふくらんでしまう。”キム”・フィルビーの愛称(キプリング『少年キム』に由来)をつけた父親は、T・E・ロレンスとともにアラブの叛乱を企てた大英帝国の怪人。ジョン・ル・カレの父親は、世界各地の刑務所を渡り歩いた詐欺師。キム・フィルビーは後年、ジョン・ル・カレと会いたがっていたそう。二人の父、気になります。2018/05/13
スプリント
8
モサック・フォンセカから始まり、後半は有名なスパイや機密漏えいで有名になった人物が紹介されています。2018/03/29