消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

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消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造

  • 著者名:小川洋【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 白水社(2017/02発売)
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  • ISBN:9784560095263

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内容説明

限界大学――恒常的な定員割れを引き起こし、人材的にも財力的にも大学を経営するだけの能力に欠ける、文字どおり弱くて小規模な弱小私大を、本書ではそう名づけた。
しばらく横ばいだった18歳人口が再び減少傾向に入る2018年以降、私立大学の定員割れが加速し、経営困難校の公立移管や統合、閉校が相次ぐのは避けられないと見られている。本書は、戦後の教育行政の変遷や生徒を送り出す高校側の事情などを踏まえたうえで、統計データを駆使しながら、弱小私大のさらなる弱体化の背景と、定員割れの実態、そのメカニズムを明らかにしていく。
18歳人口の再減少が目前に迫るなか、市場主義的な競争原理が導入され、いま「負け組」増加の条件が整いつつある。その結果もし大学が破綻したら、周囲に及ぼす影響は当の学生や教職員だけにとどまらない。本書には、そうした限界大学への道を避けるべく、組織改革や財務健全化に取り組み、成功した事例も紹介されている。教育行政学・教育社会学の蓄積による実証性と、高校・大学教育に長年携わってきた著者の経験が融合し、説得力に富んだ画期的書。オクスフォード大学教授(教育社会学)苅谷剛彦氏推薦!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

78
限界大学という言葉が限界集落等と同様の意味で使われている。限界集落は地理的要因や環境が原因で、そこに棲む当事者の責に帰すことはできないが、限界大学は原因を特定の個人あるいは組織に帰することがある程度できる。学生に対していかなるサービス(教育・進路等)を提供できるのか、大学としてのビジョンは何なのか。それをきちんと提示できない大学は入学定員を確保できず、安易に留学生に頼ったり、自滅の道を歩んでしまう。経営・教職員の自覚のなさや、資質の有無にも原因はあるが、教育行政の一貫性のなさも責任の一端はあると感じる。2017/06/13

1.3manen

36
定員割れの渦中にある大学の多くは目先のことに追われ、受験生たちが消えていった理由を落ち着いて考え、何をなすべきか考える余裕もない(4頁)。 松本大学は、県立大学や長野大学公立化で、直ちに学生募集にマイナスに働く(152頁)。 2017/11/22

mazda

28
できの悪い学生と、できの悪い教授がいる限り、しばらくは倒産間近の大学が増えることでしょう。少子高齢化の中、大学が増え続けるということはあり得ないし、ましてや留学生を大量に入れて継続というのは、税金を使っている以上、成果を国に還元できるものでなければなりません。2017/05/12

けんとまん1007

28
いくつかの大学・短大などを訪問してみて、改めて、いろいろ気づきがあったここ2ケ月。各大学の置かれた状況や、学生の気質・質の変化、社会の変化などに、それぞれ苦労されているのがわかった。その背景などが、いろいろ書かれていて、とても参考になる。地域柄、公立系の大学が多く、そこと私立のとの違いが痛いほど感じたのも事実。学校は、学びの場なのか、商売の場なのか・・・根本的な点が、根底にあるように思える。2017/03/10

kotte

24
著者が弱小私大としている大学は知らない名前ばかりでした。また、中堅私大として拡大中の武蔵野大学が昔は小さい女子大学であったことも知りませんでした。武蔵野大学の事例を読んで、少子高齢化に伴う大学全入時代においては、大学経営も企業経営と同様に経営センスが必要になる時代になったと感じています。地方の私立大学の安易な効率化についてはもう少し考えなければいけないと思います。公立にすることで確実に人気は上がり、定員割れも無くなりますが、苦しい地方で頑張ってきた私大を苦しめることがないようにしてほしいです。2017/04/17

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