集英社コバルト文庫<br> 湖城の魔王と異界の少女 睡蓮の花嫁

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集英社コバルト文庫
湖城の魔王と異界の少女 睡蓮の花嫁

  • ISBN:9784086080224

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内容説明

孤独な少女は、優しき魔王の最後の希望となる――。魔族達に伝わる、魔族に強力な力を与えることができる人間“花嫁”の伝説。水神を祀る神社の娘・小夜(さや)は洪水と病で相次いで両親を失い、絶望し、神域の湖に身を沈める。だが、そこは魔族達の世界への入り口であった。湖城の魔王・ヴィリは、奴隷の身から前魔王を倒し、魔王の座に就いたが、力を失い、その座を追われつつあった。ヴィリに凶刃が迫る中、小夜はヴィリの“花嫁”になれるのか!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐっち

26
異世界の魔王の元にスリップするヒロイン・・・って書くとものすごーくありがちですが、お話もイラストもすごく丁寧に描きこまれていて良かったです。洋モノ魔王×水神を祭る神社の娘。ついこの間息子と「魔王」は英語でなんて言うの?という話をしたばかりなので、自分的には超タイムリー。ヴィリはデビルキング(息子訳)ではなく、まさに妖精王(シューベルトのはこっちだそうで、文中にも出てきますね)っぽいですね。みんな何とか幸せそうで良かった。この世界で他の主役で続編があったら読みたいです。あと、イラストを全部カラーで見たい…。2016/12/10

フキノトウ

20
中々、話に入っていけず終わってしまいました。睡蓮の化身など世界観は好きなのに残念です。前作もそうだったので、合わない作者さんなのかも。2017/04/16

サキイカスルメ

14
静かで優しい愛に溢れていて、表紙のイメージとピッタリでした。父が行方不明、母は精神を病んでしまい誰にも愛されないことに鬱々としている小夜と、最弱の奴隷から魔王になったヴィリのお話。居場所のない小夜の苦しみが痛い程伝わってくるので、ヴィリと出会い前向きに頑張ろうとする姿が健気で、もう可愛くて。幸せになってほしいと祈りながら読んでいたので、ハッピーエンドにホッとしました。2016/12/08

うさぎや

12
出会うべくして出会ったふたりの物語。刺すような孤独と、迷いなく惹かれ合うその関係がなんとも切ない。2016/12/10

ゆり

11
現代日本とはるか昔から繋がりあっている異世界に転移した少女の物語。どこかほの暗く繊細で美しい雰囲気が良いです。魔や人間や神様や独自の解釈で織られている世界観が魅力的。特に言葉の用いられ方が気にいりました!親に愛されない孤独を抱えた小夜は本当に守らなければ死んでしまう小鳥のような弱々しい女の子で、そんな彼女がやがて自分の力で動き出しヴィリのため奔走しヴィリと次第に心寄せ合い二人強くなってゆく姿にしみじみ感動しました。小夜とアンネリーゼの友情もすごく良かった。残虐な悪役キャラも最後まで読むと不思議と憎めず。2016/12/24

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