内容説明
【応援の声続々!】物心ついた頃から“ブス”だったわたし。子供の時に参列した結婚式に憧れて、せめて誰かの幸せな瞬間を演出したいと、ウェディングプランナーの職に就いた。様々なお客様が人生の門出を祝おうとホテルを訪れる。そんなわたしが、やり手の美形上司・久世課長に求婚(プロポーズ)された!? 「香澄さん、ずっと探していました。あなたのような…絶世のブスを」「はぁ!?(怒)」三浦しをん憤然!「こんな男に香澄みたいないい子はふさわしくない!(笑)」。2016年ノベル大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
137
予想外に感動させてくれましたが、やはり全体通して終始'ブス'というワードが連呼される作風は正直読んでいて、そんなにキモチが穏やかなではなかったかなと。B専の美形上司の変わり者レベルが本作のキモなんでしょうが、主人公をグイグイと責めていく描写は楽しいというよりは、やっぱりなんかツラく感じちゃいましたね。それでも自分の仕事にプライドを持って前向き&ひたむきに取り組んでいる彼女の姿勢はステキでした。だからなのか、こんなにも'ブス、ブス'と繰り返さなくても良かったような気がします。でも続編は読んでみようかなと。2021/03/08
扉のこちら側
122
2018年133冊め。あまりに漫画チックに誇張されたキャラクターたちだが、そのマシンガントークの語り口と生き生きと働く様子に引き込まれていった。変態上司より花壇の彼を推したいのだが。まさかの実写化ということで今後も気になる。2018/05/08
がんも
75
ちょと重めの本が続いたので、軽めのもので、評判が良くて、映画化にもなるそうなこの本をチョイス。いやいやなかなかちゃんとしたお仕事小説でした、確かに出てくるキャラはラノベっぽいけど、主人公が招いたピンチに、ブライダル課総力戦で解決する所など、ウルって(T . T)きましたよ、俄然続きが読みたくなりました!2018/05/11
まろんぱぱ♪
72
恋は盲目なんてエ申しますが、落語の枕詞みたいなのが最初の感想(笑)お仕事小説としたらテンポも良くてスイスイいけました。ブライダル業界や最後の大逆転の秘策?のホテル事情は知りませんでした。で、良いんですよ主人公の個性だから、ただ、あそこまでブスを強調したりゴキブリに例えたりまで必要だったのか?少し不快に感じる場面もありましたが、香織のキャラに免じて許しましょう。ただ、双方の恋に落ちるプロセス足りないかな。武内との決着も次に持ち越しても良かったのでは?三浦先生に同感!香澄にあの男には相応しくありません(笑)2017/08/28
ももたろう
70
確か田辺聖子さんだったと思うんですケド、美人には「肌美人」「骨格美人」「声美人」「おしゃべり美人」もあるらしいです。香澄ちゃんは顔の造形以外はこの「美人」があてはまると思うのだけど…?B専のヘンタイ課長とのかけあいがすごくおもしろくて(思わず吹いちゃいました!)しかし「絶世のブス」って「絶世の美人」よりもかなり妄想をかきたてられますね~ぜひ続きが読みたいです!2017/03/17