内容説明
婚礼の夜に私を見捨ててほかの女に走った人を、いまだに忘れられないなんて!モリーはたった一日だけの花嫁だった。挙式したまさにその夜、夫となったショルト・クリスタルディは泣きすがるモリーを振り切り、パンドラという女性のもとに駆けつけた。金融業界のトップの座にあり、社交界のスターでもあったショルトは、結婚式の翌朝パンドラの家から出てくるところを新聞にスクープされ、大騒動となった。あのとき、十九歳だったモリーは逃げ去り、一言も話し合うことなく二人の結婚は解消された。すべては過去のこと。モリーの心には憎しみだけが残った…はずだった。ところが四年後、思わぬことから二人は運命の再会をし、一夜を共にした。彼の心は依然としてパンドラのものなのに、パンドラとは決して結婚できないおぞましい秘密があるのだ。モリーは再び罠にかかったように、底なしの沼に落ち込んでいった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
6
ヒーローとヒロインが最初からいがみ合っていて、とってもリングレアムらしい話だった。今回はヒーロー、ヒロイン共に、人の話を聞かない思いこみの激しいタイプ。誤解、すれ違いの嵐なのに、なぜか体の関係だけは結んでしまうところが笑える。2015/05/08
糸車
6
なかなか読み進めることが出来ず時間をかけて読了。ヒーローって頭の回転が速いし周りの空気も読めるし気がきくのに、なぜヒロインに”先に”説明しないんだろう。ヒロインの言動はほめられたものじゃないけれど、若く、問題がある家庭で精神的に虐げられていたのも知っていたんだから彼の方がもうちょっときちんと気持ちを伝えておけば、と思わずにいられない。恋すると出来る男もろくでなしに成り下がってしまう?動揺を隠す為に暴言を吐くところは最低。しかも何度も。愛されていないとヒロインが思い込んでしまうのも仕方がないんでは。疲れた。2014/01/24
romaco
3
★★★ ヒーローのいとこ、生い立ちに同情できる面もあるけれど周囲に及ぼした害悪を考えると・・・ヒーロー自身も肝心な部分で鈍いし2011/04/27
くろうさぎ
2
久しぶりに再読。全然内容覚えていなかった。ヒーローは、配慮足りないよね・・・。しかも、かなり激情型だし、、まぁ、、パンドラが悪意に満ちていたから仕方ないかな・・・。2013/09/18
こえん
2
再読。ヒーローの話を聞いてれば別れなくて良かったのにねぇ…、思いこみの激しいヒロインがマイナス要因だけど、ヒーローが無神経な部分もあったんで許容範囲。展開と自尊心故に暴言吐いちゃうヒーローは…バカだねぇと思いながらも読んでて楽しかったりする。2009/03/10