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内容説明
IT×農業で有力な輸出産業に
第一人者が戦略の全貌を語る
農業を「質」で見ると、これほど有望な産業はありません。日本の農作物は世界中で高い評価を受けており、日本の熟練農家の技は“世界一”と言っても過言ではないでしょう。ただ、その多くは本人ですら言葉にできない「暗黙知」であり、スケールさせることが難しく、そこに課題がありました。
しかしここに来て、状況が変わりつつあります。IT技術の進歩により熟練農家の技を「形式知」にできるようになったのです。国内農家の底上げができるだけでなく、熟練農家の技を「知財」として安全に輸出することも視野に入りました。そうした取り組みを「AI農業」と呼びます。
「AI農業」の「AI」とは、人工知能(Artificial Intelligence)の研究をも包含する、農業情報科学(Agri-InfoScience)を指しています。すなわちAI農業とは、人工知能を含めた情報科学の知見を農業分野に適用することで、社会システムの変革を促す一連の取り組みなのです。
最新ITが「農業」を変革する――。その戦略の全貌が本書に書かれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.J.
4
植物工場は誰にでも農作物を安定生産できることが利点の一つであるが、技術だけに頼っていては直に新興国にキャッチアップされて、多くの工業製品と同様に価格競争のレッドオーシャンにずぶずぶと沈んでいくだけであろう。本書の著者が唱えるAI農業は、ITを単なる農業の効率化や管理に利用するのではなく、熟練農家に閉じ込められた暗黙知を形式知に変換して共有することで、高齢化の進む日本の農業を活性化することを目的とする。熟練農家の知恵の知的所有権保護までを視野にいれた、壮大ではあるが実現可能な取り組みに刺激を受けた。2017/02/27
T2T3
2
人工知能を利用して暗黙知の形式知化を進めていくというのは非常に重要な観点だと思います。IoTの実現が近づいているからこその提案でしょう。Industry 4.0ならぬAgriculture 4.0といったところでしょうか。ただ、国が音頭とってるというのが心配です。こけないといいのですが...2017/07/12
seiji
2
取り組みに非常に勉強になりました。テクノロジーの活用の仕方、もっともっと想像が必要ですね。2017/04/29
あきいら
1
志とプラットフォーム大事2017/12/06
Tenouji
1
「計算可能性…」からの著者の成果が素晴らしい。AIを併用すれば人間の観察・洞察能力の伝達が可能なのだ。2017/06/09