内容説明
小川国夫、遺作短篇集。土地に流れる息吹を、人の生と死を見つめ、光をもって描き出す。神話の高みに到る小川文学の結晶。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rabbitrun
7
          
            著者の遺作短編集。独特の簡素な文体で記憶の中の情景が鮮やかに再現され、透明感に息をのむ。このように余白や空気を感じさせる書き方があることに驚く。2014/12/02
          
        マリ
3
          
            誰にでもある日常とどこにでもある人間関係を現してあるからすんなり入ってくる。突き放さないそこにある毎日の物語。2013/07/05
          
        サラ.K
3
          
            淡々と物語が語られていく。静岡は藤枝を舞台に無数の人々が交錯していく。亀さんという年寄りの人力夫が印象的だった。方言交じりの言葉と、朴訥としたたたずまいが心に残った。2011/05/28
          
        ユ-スケ
2
          
            帯に遺作短編集とあり、すかさず購入 最後まで地元藤枝を中心とした小説(私小説?)を描かれた、ということになるのだろうか これといったことが起こるわけでなく、謎解きも凝ったプロットもない淡々とした物語であるが、沁みてくるなにかがある 人間というものを正面から描いている、とでも言おうか2025/01/23
          
        obess
2
          
            読み進めていくうち、とても馴染んでくる。するすると入って、情景まで残る。この、インパクトが薄い、とも感じられた語り口は、実はものすごく丁寧に語り継いでいくのに必須だったんじゃないかとも思う。何事かを言い切ってしまわないように。と同時に、一瞬だけ、その語り口がぎこちない気もした。意識して作ってきたような印象。どこだったか。「未完の少年像」か、「潮境」か。2013/04/29
          
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