内容説明
小川国夫、遺作短篇集。土地に流れる息吹を、人の生と死を見つめ、光をもって描き出す。神話の高みに到る小川文学の結晶。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rabbitrun
7
著者の遺作短編集。独特の簡素な文体で記憶の中の情景が鮮やかに再現され、透明感に息をのむ。このように余白や空気を感じさせる書き方があることに驚く。2014/12/02
まどの一哉
5
全編ほとんどをセリフの連続のみで繋いでゆく。これが晩年の小川国夫の到達した表現なのか。地の文が少ないせいか語り手の私を含めて登場人物がいきいきと立ち上がってくる印象だ。そのセリフも多くは1行くらいでごく短く簡潔。素直に作品世界に引き込まれてしまうが、ここにはおおいに作者のうまさがあると思う。2022/12/26
マリ
3
誰にでもある日常とどこにでもある人間関係を現してあるからすんなり入ってくる。突き放さないそこにある毎日の物語。2013/07/05
サラ.K
3
淡々と物語が語られていく。静岡は藤枝を舞台に無数の人々が交錯していく。亀さんという年寄りの人力夫が印象的だった。方言交じりの言葉と、朴訥としたたたずまいが心に残った。2011/05/28
ユ-スケ
2
帯に遺作短編集とあり、すかさず購入 最後まで地元藤枝を中心とした小説(私小説?)を描かれた、ということになるのだろうか これといったことが起こるわけでなく、謎解きも凝ったプロットもない淡々とした物語であるが、沁みてくるなにかがある 人間というものを正面から描いている、とでも言おうか2025/01/23
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