内容説明
「日本について学べば学ぶほど、
『アメリカの見方がおかしい』と思うようになった」
なぜ日本だけが謝罪を求められるのか?
先の大戦において、米航空母艦の乗組員であった祖父から
「国の為に自分の命を捧げる日本の特攻隊員の潔さ」を
教えられたのをきっかけに日本研究の道を志した
気鋭のアメリカ人歴史学者が、偏見に満ちた「対日歴史観」を正す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
24
日米のマスメディア、政治、国連組織は同様の問題を抱えていると感じた。しかし、著者はこちらが恥ずかしいくらい日本びいきなので、日本を批判する米国、中国、韓国に我慢ならないようだが、ここまで日本人の気持ちを汲み取ってくれること(最期迄勇敢に戦う、潔く負けたら礼儀を持って応対する)に感謝すると同時に、余りにも不毛な歴史認識の衝突に深入りしないように、逆に日本の歴史における汚点、例えば731部隊や捕虜に対する扱い、シンガポールにおける華矯虐殺などもふまえてマクロ的に歴史を見るようにお願いしたい。2016/10/07
Eiichi
22
アメリカ左翼マスコミの根深さと、芯まで腐ったアメリカ歴史学会に驚かされた。日本のマスコミも日本の歴史学もマシな方だということにも気づかされた。2016/12/30
しゅわっち
14
馬渕氏がいう、アメリカが日本を追いやる状況にしているというのは、理解していた。しかし、どうしてそうするのかわからなかった。この本を読んでそれが理解できた。アメリカの基本は、清教徒である。そのため、反王政、反伝統、封建制による文化の否定、自由を重要視する。そこで、戦争の時に、共通部分の多い共産とはつながりやすくなったと思う。これは、アメリカの価値観である。これを覆すものには、全力で否定する。慰安婦問題も、アメリカ歴史学会が、認めているので、解決には、ほぼ遠いのが、理解できた。2019/09/10
スウィーニー校長
13
★★★★☆ アメリカが日本を見下す理由は、今いち理解出来なかったが興味深い事を知れた。アメリカ南部と日本は、戦勝国に都合のいい歴史を刷り込まれ自虐的になっている、という点で似ている。アメリカの歴史学会は異論を許さず、真実を追求する姿勢が全く無い。日本の歴史学会には真実を追求する姿勢がある。2018/07/19
hk
13
「アメリカの政界、学会、メディアはリベラルの牙城と化しており、プロテスタント絶対主義のもとで歴史は彼らに都合よくデフォルメされ続けている」これが本書の概要となる。「間尺が合わねえんじゃねえか?」という疑問は最もだが要約するとそうなるのだから仕方あんめえよ。それにしても著者のいうリベラルとは一体何なのかが最後まで判然としなかった。「共産主義者」なのか?「大きな政府と社会的な自由を求める陣営」なのか?「キリスト教原理主義」なのか?なにやらページによってリベラルの定義を都合よく使い分けているような気がしたぜ。2017/02/28
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