内容説明
球界のスター・浪岡龍一の八百長疑惑を追う刑事の半澤は、かつて甲子園の決勝で目にした投球への違和感を、今も燻らせていた。一方、執拗な取材を続ける記者・四之宮は、遂に浪岡を追い詰めるのだが。貧しい漁村からのし上がった不世出の投手は、黒か白か? 衝撃のラストに息をのむ、圧巻のミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masaaki Kaneda
8
相変わらずの着眼点の違う野球物 でもスポーツ物と言うよりは家族愛に飢えた孤独な人の物語って感じでした2017/06/19
あらあらら
5
幻冬舎文庫版で読了2014/04/21
トシヒーロー
3
もっと八百長の闇にドップリとハマったストーリーと想像していたが違ったな。最後の最後まで浪岡の心情が出てこないため、刑事、記者の視点から真相を解明して行く、ミステリー要素が強かったと思う。2017/01/12
詩界 -うたか-
2
#読了 #本城雅人 #嗤うエース◆誘拐された子供を助ける筈が取引に失敗し、犯人からのコンタクトも無くなってしまった——。浪岡は小さな村から少しずつ野球選手への道を歩んできた。時をかけてじっくり紡がれる物語。浪岡は八百長試合をしているのか?刑事・半澤は疑惑を持つ。2020/02/16
TOSHI
2
球界の逸材・浪岡投手を巡り、彼が野球賭博に関わったのかどうかを小学生時代からプロ野球に至るまで、多くを語らない浪岡に対して、浪岡と関わりのある様々な人が自分の視点で浪岡を語るが果たして真実の浪岡は・・・。それぞれの思惑はあるものの、皆から慕われている浪岡の魅力と凄みが、却って不気味さを演出していて引き込まれる。イカサマと演出、博打のネタにされてしまえばどちらも同じものになってしまうのだろうかとふと思った。2017/02/19