内容説明
日本のミステリー界の旗手として世界的にも名を馳せた著者は、常に完成度の高い作品を世に送り出し続けた。本書は、作家生活25周
年を迎えた時、記念として全短篇の中から選りすぐったベスト12篇。作品は著者、文芸評論家の権田萬治氏、実兄で作家の五十嵐均氏に
よって選ばれた。選考の過程は巻末に鼎談として収録。文庫新装版を電子書籍化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
有理数
21
夏樹静子の傑作短編集。さすがに傑作が多い。どちらかといえば落語のようなオチだったり、結末が見えやすいものもあるが、基本的に過程がキレッキレで、ツイストも冴え渡り、どれも高水準の作品ばかりです。ベストはあれもいいな、いやしかしこれも……と、迷います。タイトルの付け方も秀逸。読み終えた後にハッとさせられます。究極の犯罪コメディ(?)「特急夕月」、事件の捻くれ具合が思わぬ着地へ「懸賞」、弁護士・朝吹里矢子のシリーズ、法廷ものの大傑作「二つの真実」あたりがお気に入り。夏樹静子、もっと読みたい。 2017/07/29
アヴォカド
6
惜しげもなく詰め込まれた12編。「一瞬の魔」など充分に長編に出来るネタではないだろうか。科学や技術の進歩と共に古びてしまうトリックがあるのは不可避だが、そこに至る人間の情念のようなものは、いつの世も同じだ。2017/08/05
黒豆
5
タイトルからわかるように選別された12の短編集、読んでいて時代背景の古さを感じ、初刊の年代を見ると昭和46年から平成3年、本巻は平成6年、何となく納得。 話の展開で種明かしに終始せず、暗示的に終わる手法も悪くはない。オススメは「カビ」と「死なれては困る」2019/05/12
Ayako
4
作家生活25周年を記念して選ばれた12の短編集。さすがにどの作品もクオリティーが高い。特に「足の裏」「一瞬の魔」「カビ」が面白かった。トリックもさることながら、人間の弱さ・脆さを描かせたら、この人の右に出る人はいないと思う。2017/08/02
コマンドー者
2
以前に出た傑作選の作品を若干入れ替えての新装版。夏樹氏はもともと短編の名手なので質の高さは保障済だ。選ばれた作品の傾向としては本格路線よりも情緒的な雰囲気の作品を重視した感じである。2019/11/23
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