内容説明
稀代の大冒険家の伝記〈決定版〉!
日本人初のエベレスト登頂に続き、世界初の5大陸最高峰登頂を果たした1ヵ月後、植村は1枚のたたんだ紙を畳の上に広げ「南極の地図です」と言った。ここを単独で横断するのが自分の次の目標だ、とも。16年にわたり植村の活動を支え、夢を共に追ってきた著者がつづる冒険家の肖像。見たい、体験したい欲求を、植村は生涯追い続けた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
131
2017/1/7 Amazonより届く。 2018/10/15〜10/19 植村直己さんをサポートした文藝春秋の湯川さんによる回顧録。植村さんのことは実はあまり詳しく知らなかったが、実に純粋に自然が好きだった人だったんだな、という印象。子供のように純粋にやりたいことを成し遂げていった真の冒険家だ。前を通ったことがあるが、その時は寄らなかった記念館にも行ってみたい。2018/10/19
えいなえいな
20
南谷真鈴さんの著書を読んで少し登山に興味を持ち、調べてみると植村直己さんの事が次々と出て来ます。もちろん名前は知っていましたがどんな方なのか知りたくなって適当に本書を読みました。植村さんの生涯をまとめたような本で入門編としては最適だったと思います。植村さんがいかに魅力的な人間だったのかがよく分かりました。こうなると植村さんご自身の著作が読みたくなって来ますね。2017/10/24
つちのこ
5
不世出の冒険家・植村直己の自伝。植村については彼の多くの著作を通してその航跡は知っているが、著者は10数年来の交流があったということで、植村にまつわる新たな事実を知ることができることを期待して手に取った。夫人の公子さんとのエピソードは冒険家・植村の人間性がよく出ていて好感が持てる。私的には植村の冒険の出発点となった『青春を山に賭けて』の時代の項が一番興味があり、これはこの本を読まずとも、植村の著作を読むことが一番である。(2017.3記)2017/03/15
Yoshio
3
植村直己を二人三脚でサポートした文春編集者の回想録。『等身大』の植村を描き出す意図通りの内容。 常に全力、体中がエネルギーに満ちている植村。一言で言えば『矛盾』の人で、計画が妙にこまかかったり粗かったり。熱い思いから急転、急に冷静になったり。公子さんに甘えたり労ったりするが月一で癇癪を起こす。しかし本人の中ではその時その時では真剣で一貫していると喝破。今ならコミュ障、躁鬱、発達障害とレッテル貼りされただろう。 単独登山は、一人で決めて誰にも邪魔されず好きなようにやる、これぞ冒険の本質、無上の喜びと。2018/08/16
gonzou ingandaruma
2
改めて植村直己という人間の凄さ偉大さが伝わってきました。あまり弱音を吐きそうもない植村氏が単独行の途中で憂鬱になったりとか一ヶ月に一回怒りが収まらなくなる日があったとか意外なエピソードも紹介されていて少し植村氏に近づけたような気がしました。単独行へのこだわり、現地生活にまず適応するアプローチ方法など独特ですがなんか共感出来るところだらけでした。2017/01/21
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