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内容説明
日本経済の救世主? 社会混乱の要因? はたして民泊は、日本を救えるのか? ホテルが取れないのは東京、大阪、京都だけでなく、今や全国各地に広がり、宿泊料金は高騰している。絶対的にホテルが足りないその理由の筆頭が、インバウンドの激増にあることは勿論だ。注目の新制度・民泊は、従来の旅館業法の枠を超えて旅行客を宿泊させ、2020年にインバウンド4000万人を実現させようとするもの。アベノミクス最後の切り札といわれる画期的な政策だ。はたして、大きなビジネスチャンスはもたらされるのか? ホテル不足は解消されるのか? 業界に精通した第一人者が分析する、民泊が拓(ひら)く日本の未来。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた
23
最近の宿泊業界の動向がメイン。インバウンドの増加によって、部屋の空きが少なく、料金も高騰している。その打開策として民泊というビジネスが生まれた。感情的な不安はあれど、改善を重ねることで有用ではあると思える。2017/08/28
Kentaro
4
ダイジェスト版からの感想 日本の場合、欧米流の「ちょこっと部屋貸し」スタイルではなく、空き家対策として民泊を活用すべきである。インバウンドが年間4000万人に倍増しても、ホテルや旅館が地方にどんどん増設されることにはならない。しかし、風光明媚な海や山の近くなど、外国人が好む地方の空き家を民泊として活用すれば、ホテル・旅館の不足を補ってインバウンドの受け皿となる。地方にすでにある立派な民家、しかも空き家になっている民家を外国人の宿泊場所にすれば、地域の人との交流もできる。さらに、日本人の利用も想定できる。2018/04/01
銀雪
3
2016年の本。ホテルのビジネスモデルの話から、民泊の可能性について述べており、2024年の今読むと、田舎は民泊で外国人観光客も増えSNSで宣伝してもらい活性化……というのはちょっと夢を見すぎな感じはあるものの、オリンピックが終わってもインバウンドは止まらない、という予想は当たっていたな、と。日本の空港の立地の特徴についても興味深かった。ホテルの大活況についてのリスクとして「テロ、疫病、天災」とあったけど、まさに「疫病」はオリンピックの時期に起こってしまったよね……という気持ちになった。2024/08/25
Takateru Imazu
3
民泊ビジネス (祥伝社新書) 2017/2/24 著:牧野知弘 インバウンドの激増に伴い、外国人旅行客の政府目標も倍増されている。これまでは東京オリンピックが開催させる2020年に2千万人が目標だったのが、倍の4千万人となった。 経済効果が期待さえるインバウンドではあるが、4千万人も訪れるとなるとホテルをいくら作っても足りない。そこで、ホテルを新設する一方で、突如ブームになり、話題が尽きないのが民泊である。 本書は、インバウンドの現状から、国内経済の波及効果、そして民泊ビジネスの現状と可能性などを以2018/12/09
よし
3
ここ数年のインバウンドの急増に伴う国内のホテル事情と民泊ビジネスの可能性をテーマにした本。三井不動産に勤めていた時から現在に至るまで、この業界で活躍されている著者だけあって、分かりやすくまとまっているし、今後の方向性もなるほどと思いました。最近、東京の宿が取りにくいと思っていましたが、この状況は今後ますます厳しくなるのですね。この本でも何度か触れられていますが、テロや事故、風評に弱い業界ではありますが、今後、伸びしろの多い分野なので、国や地域が力を合わせる必要があるのだなと思いました。2016/08/06