徳間文庫<br> 竜宮電車

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紙書籍版価格 ¥693
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徳間文庫
竜宮電車

  • 著者名:堀川アサコ【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 徳間書店(2017/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198942021

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内容説明

出社すると会社が倒産していた。それを恋人に告げたら、出て行ってしまった(「竜宮電車」)。母親の言うことが窮屈だった少年は、ある文字がタイトルに入った本を集めると願いが叶うと聞き……(「図書室の鬼」)。人気がない神社の神さま。ハローワークで紹介された花屋で働くが、訳有り客ばかりが……(「フリーター神さま」)。現実に惑う人たちと不思議な力を持つ竜宮電車をめぐる三篇を収録。(ヒューマン・ファンタジー)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

65
不思議で幻想的な日常世界。初読みだけど、堀川さんの本は幻想という言葉がタイトルに使われているとは知っていた。その通り、作品は夢見るような覚束なさに包まれていた。3篇の話が、お互いに無関係にみえて、実は同じ世界の一面であるという離れ業。その巧妙さは実際に読んで味わうべき。だが本当に世界は、おそらくこんな構造なのだろう。友人の友人の友人……をたどれば、わずか数人程度で、日本中をカバーできるというから。竜宮電車とは、複雑な人間模様を縦断して、風景を見通しよく一気にみせる、魔法の役割を果たすアイテムなのだろう。2021/06/15

はつばあば

57
この方の世界観はイマイチわからんのですが、途中挫折本を作りたくなくて読了。竜宮電車というファンタジーな乗り物に3つの作品が重なった時・・。??フリーターの神様は何しに地上に降りておられたのだろう。2019/09/08

yamatoshiuruhashi

47
三つの短編。其々の登場人物はリンクする。で、何?よく分からない。単なる日常を演出を排して描けば当人と覗き屋以外では退屈なものになる。そんな感想を持ちながら、穏やかではない、不愉快な出来事が続く話を読み、唐突に「神」が出てきて、三つの話の登場人物はカメオ出演。と言うくらいの受け止め方しかたできなかった。3話目の神の化身の動き方でこのお話は化けるかもしれないが、今のところは????2021/09/02

とも

24
急に会社が倒産して恋人にも出ていかれた男性、母親が好きでない男の子、人間のふりをして働く神様。短編集かと思いきやそれぞれが繋がった世界。すっきり爽快なラストではなくどこかひと筋の苦さが残るような読後感でした。まだまだ謎が残る竜宮電車。続刊もあるようなので…というか続刊を先に買ってしまってるのでそのあたりが掘り下げられてるといいなと期待しながら次へ進みます。2017/03/17

大阪魂

23
堀川さん。どんな憂いも取り除く場所に連れてってくれる「竜宮電車」。それを取り巻く3編の連作?短編集。幻想シリーズみたいなほんわか感はなくって、心の闇抱えてる人たちが登場。失業し彼女にふられたSEさんがいたり、現実から抜け出したい希望の少年がいたり、”本業”がはやらずバイトしてる神様がいたり。一筋縄では終わらない展開に一気読みはさせてもらったけど、読後感はうーんって感じ。神様・ジンジンは身近感あってええけどね…やっぱ堀川さんはたましくるが一番すきかなあ2018/07/24

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