内容説明
日本で乳がんと診断される女性は、1年間に4万人にのぼっています。
2016年6月9日、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが都内で会見し、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(33歳)が進行性乳がんだと明かしました。この報道をきっかけに、同年代の女性たちの乳がんへの関心が一段と高まってきています。
「どうして私が……」――がんと診断された人は誰しも、最初に思う気持ちだと思います。これまでの平穏な生活から一転して、どうすればよいのか分からない不安感と絶望感に苛まれてしまうものです。一方、このような気持ちから立ち直り、がんと闘い、自分に合った治療法を選び、がんと向き合って生きている人もいます。
本書は、乳がん患者である記者を中心としたチームにより、毎日新聞で連載された「がんステージ4を生きる 笑顔で過ごしたい」、「がん社会はどこへ 第1部~第5部」までの連載記事から、乳がんに関する内容を中心にピックアップし、さらに追加取材で内容を構成。どのような治療法を選べばよいのか、手術前や手術後の治療はどうするのか、患者と医療従事者とのコミュニケーションを良好に保つにはどうすればよいのか、など乳がん患者やその家族に有益な情報をまとめて書籍化しました。脚注に用語解説、巻末に乳がんの基礎知識を掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yunico
2
乳がんになったばかりの人でもわかりやすい解説もあり、参考になるサイトの紹介などもありがたい。2018/07/23
Sosseki
1
著者の場合、腰痛が最初の症状だったという。しこりを感じた時には、骨が首まで溶けている!とは。乳癌でそんな症状があるとは思わなかった。そんな症状なのに、執筆時の8年後も仕事をしていた(2021年、15年後に亡くなったらしい)。がんが治る病気になりつつあることも感じる。心無い言葉をかける医師も忙しいということは予め心にとめておくことが必要なのだろう。二人に一人は癌になる時代。自分が免れる可能性は高くない。2023/07/22