日本経済新聞出版<br> コンピュータが小説を書く日 ――AI作家に「賞」は取れるか

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日本経済新聞出版
コンピュータが小説を書く日 ――AI作家に「賞」は取れるか

  • 著者名:佐藤理史【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 日経BP(2017/02発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532176099

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内容説明

AI作家誕生か、と騒がれた“事件”の実相を、当事者が克明に綴る。“AI作家”が一次選考を通過した第3回日経「星新一賞」への、人工知能を利用して作成したショートショート2編を一挙収録!
日本の文学賞で唯一、日本経済新聞社主催の「星新一賞」にしかない応募規定が「人間以外(人工知能等)の応募作品も受付けます」。第3回には遂に一次選考通過作も出たことが明らかにされた。選考過程は明らかにされていないが、2篇を応募した「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」所属メンバーらの報告会が2016年3月にあり、国内外のメディアが速報したのは記憶に新しい。これは単なる珍しい話題に過ぎないのか?
日本語とAIの関係を通して、人とAIとの新たな関係まで見えてくる。その可能性の萌芽が兆したノンフィクションの好著!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆかーん

61
ニュースを見たときの衝撃が忘れられず、思わず手に取ってしまいました。AIが小説を書けると聞いて驚きましたが、実際に手を加えたのは「人間が8割、AIが2割」だそうです。細かい話ですが、複数のマニュアルに沿って人間が作り出したプログラムの中から、AIがランダムに選択したデータの組み合わせを小説にした形です。「言語処理能力」が備わっていないAIでは、複雑な日本語の組み合わせで文章を作り出すことは難しく、まだまだ人の手助けが必要なようです。AIが0から小説を作り出すのは、遠い未来の話だということを痛感しました。2017/01/27

(*'ω' *)@k_s

55
市立図書~【星新一賞は人間以外(人工知能等)の応募作品も受け付けます】そこから始まった人工知能を利用した小説執筆までの記録をまとめた一冊です。書き出しや文の選択、脈絡の整合性、それらを全て人工知能に委ね、一つの作品を作り出すことは限りなく…難しい^^;作成過程のアルゴリズムが面白い。大学入試の「現代文」を人工知能に解かせる試みも興味深かった。文脈は読まないし理解もしない。そもそもアプローチの方法が違う。それでいて受験生より偏差値が高いなんてΣ(゚д゚;)~応募作品は袋とじになっています|ω・)チラッ2021/02/07

kaizen@名古屋de朝活読書会

41
#説明歌 生成器言語系には共通の機能だからね小説書ける  人間じゃ判定できないチューリングテスト不可能計算機なら プログラムデータ与えた人作家生成物の持ち主と決め 著作権データ利用時按分の規則を決めよ保護すべきもの 2017/04/13

とち

29
文章を生成するだけなら容易だけど、小説を創作するのは果てしなく難しい。私が生きている間にはまず無理だろう。全脳アーキテクチャが完成すればなんとかなるのかもしれない。2021/03/08

nbhd

21
文章をつくるとはいったいどういうことなのか、根源的なことを問うていてヒリヒリする本だった。星新一賞の予選を通過した”AI小説”の開発舞台裏とそれをめぐる考察をまとめた本。「言葉が伝わるように書く」というポリシーや、マスコミの取り上げ方に対する正直な不満をつらねているところに、理系っぽいナマっぽさがあって、読みをソソる。結論から言うと「人工知能、まだまだイケてないっすよ」ってことなのだけど、この分野の取り組みが進むことで、人間がしっくりくるのとはまったく別の文体が生まれてきそうで、それはたのしみ。2017/04/20

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