内容説明
「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞作!明治の芝居小屋を舞台にほろりと泣けるレトロ謎解きミステリー!
時は明治。東亰(とうきょう)に住む摩訶不思議な力を持つ、戯作者・魚目亭燕石はのんびりと隠居生活を送りたいのに、そのお世話役である北原由之助とともに事件に巻き込まれてばかり。
由之助は、浅草の人気芝居小屋「大北座」の跡取り息子なのだが、今回も連続強盗殺人犯『辻の桐生』の事件を解決するため、ある作戦を決行するために燕石を引っ張り出した。そしてついに事件は最終局面を迎えるが…。
他にも別れた恋人が残した謎の記号、福を招くはずの猫のトラブルなど、次々と難題が持ち込まれて―。「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞作、芝居小屋を舞台に繰り広げられる、ほろりと泣けるレトロ謎解きミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
44
なんと申しましょうか・・どちらもこちらも出自のめんどくさい事。父親ののち添えと息子の間に子が!。こりゃミステリーよりも厄介な。兄夫婦には子供ができないからと弟として可愛がってももらってきた。よくできた兄夫婦だと思っていましたが義姉の一途な想いにため息が。燕石も千代さんと落ち着くところに落ち着いたかと。もう一巻楽しませて頂きましょう2022/06/03
igaiga
25
下巻も面白かった。千代と龍吾の謎とか。そういうのも分かり、なぜか由之介までっ!!!皆さんいろいろ問題ありすぎ。三毛猫の話は面白かった。仕掛けがいいですねー。2018/01/23
あゆみ
21
★★★★☆ 表紙に惹かれて購入。上下巻一気に読了。謎解きミステリーというよりも登場人物の人間関係や秘密を打ち明けられていく展開が多い。想像していた話より重い内容で登場人物たちの血縁関係も衝撃的だが、綿密に練り込まれたストーリー構成で引き込まれる。この著者の作品がまた発売されたら読んでみたいと思う。2017/11/03
miroku
17
さわやかにまとめてるけれど、よく考えれば相当に酷い話だ……。2019/06/18
小雀✡ずーっと積読減強化月……
12
短編で綴りつつ、次の話へ繋いで行く。悪鬼の様な人物が時々登場するが、背景、心情を上手く描いて昇華させています。 仁王立ちし、燕石を追い詰める翠子が心地良くなってきましたw 許婚の栄吉サン、素敵過ぎてクラクラします。再登場求ム! 早苗チャンの『おじちゃま、お願いします』にキュン死しそうでした。 瞠目し過ぎw お茶、温くなり過ぎw2018/05/02