内容説明
永遠の憧れの人「藤壷」、男を容易に受け入れる「夕顔」、プライド高い「葵の上」、嫉妬に苦しむ「六条御息所」、慎ましく控えめな「明石の君」、理想の女に育てられる「紫の上」等、不朽の名作「源氏物語」に登場するヒロインたちの愛のありよう。光源氏と彼をめぐる女たちの「愛する理由」「愛される理由」を、恋愛小説の大家が説く。千年の時を超えて現代によみがえる、男と女の愛の指南書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
31
コンパクトにまとめられており、かつ男女関係の小説を多数書いている著者の解説が面白い一冊です。男の願望や身勝手さをひしひしと感じます。2024/04/07
coco夏ko10角
21
女性が書いた源氏物語の解説本はいくつか読んだけど、男性が書いたのは少なくてそういう解釈もあるのかと思う箇所があり面白かった。色んな姫君が登場するけど、花散里と秋好中宮の章がないのがちょっと残念。2018/03/02
maekoo
17
男性目線の源氏物語から紐解く男女の恋愛論! 医学博士で失楽園・愛の流刑地等の根源的な男女の恋愛を描く渡辺淳一氏の光源氏人物論や登場する女達との恋愛解説が独特で面白い! 源氏物語の男女関係を押さえながら現代に通じるエッセンスを引き出して的確に提示する恋愛の指南書にもなっています! 永遠のテーマであり一代限りの知恵でもある「男女の愛」について造型を深める事が出来、源氏物語が千年以上読み継がれ語り継がれる謎を別視点でとらえられる愉快な書! 重要箇所は原文も引用されていて作品そのものの概要も掴めます!2023/10/28
佐島楓
16
たとえ想像の上であったとしても、これだけの恋模様を描けた紫式部(複数作者説はあるけれども)は、恋愛の何たるかを知っていたのだろうと思った。2013/01/10
ひよピパパ
13
『源氏物語』に登場する様々な女性像とその生き方を描くことを通して、『源氏物語』全体の見取り図ともなっていて、あらすじを知る上でも有益。光源氏と、彼に関わるそれぞれの女性について、現代的見地から批評するコメントが面白い。また、渡辺氏の独自の見解も魅力的。「紫式部は空蝉に託して、自分が源氏のような貴公子に愛されたときのことを想像して、この巻を書いた」「少し酷いいい方をすれば、紫式部は男というものをあまり知らなかったのかもしれない」この点には、思わず笑ってしまった。 2018/12/01
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