内容説明
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中国・明代の儒学者、王陽明。その当時、新儒教として学術思想界の主座にあった朱子学の論理構造を批判的に継承した彼の実践的儒学は、陽明学として結実する。近世以降の中国のみならず、わが国でも大塩中斎や吉田松陰、西郷隆盛ら、変革者たちの理論的背景となった思想とは何か。陽明学の最重要書籍を原テキストにしたがって読み解き、その精髄に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
5
全文ではないですが、ほとんど全文に対して白文、書き下し文、口語訳そして非常に詳しくそして素人には結構難しい解説がついてます。解説は難しいけど丁寧です。巧みな比喩が多いですね。聖人の質は同じになれる、量は違うけどみたいな。朱子が晩年に自説を悔いたという「朱子晩年定論」とか科挙で反陽明学的な問題が出たとか、他書読んでても聞いたことがない話が多く解説で記載されてます。哲学には慣れてないのでかなり苦労しましたが、いつか再読したい。2020/01/20
ぼのまり
4
陽明学という言葉は聞くのだけれど、その確立の歴史や思想中心にある性善説に基づく万物一体論の中身や朱子学との対立、位置づけなど知らないことが多く、思想の中心となる本書物を紐解くことは意義がある今尚振り返って指針できる思想があり、大変勉強になった。2013/06/15
eckhart88
1
いかんせん難しい王陽明の思想を、その根本的なところから踏まえつつ、キーワードで解りやすく、そうした前提をこちらに了解させたうえで伝習録の特に肝となる部分を翻訳と解説を付記して懇切丁寧に説明しており、大変わかりやすかった。そもそもがみな聖人であること、あるいは精金の比喩など、ただの性善説ではなく、知良知や知行合一などの複雑な前提で示されている。仏教や道教をも取り入れたその思想はとても優しい。あと王陽明の軍事政治的才覚は、史上特筆すべきものである。文人でありながらここまで巧みな実務的手腕を持っているのが驚きだ2013/08/29
hisa
0
★★★★【安岡正篤、河井継之助の原理本】①心即原理②知行合一③原理実践④事上練磨⑤危機好機⑥万物一体の仁⑦善なく悪なきは心、善あり悪なきは気、善を知り悪を知るは理知、善をなし悪を去るは実践2015/10/05
jiroukaja
0
とても良かったので、再読すると思う。2014/02/24
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