内容説明
ロンドンの画商でアシスタントとして働いていたジュディスは、上司の不正を暴こうとする。だが、卑劣な上司は逆に彼女を策略にはめて解雇した。職を失い、体を売るまでに身を落としたジュディスだったが、ある事件をきっかけに逆襲に転じる……ヨーロッパ美術業界を舞台に、危険な復讐劇を描く傑作サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
56
決してつまらない小説ではないのだけれど、自分の期待した作品とはやや違っていた感じがした。主人公、ジュディスは美術品競売会社に勤め、ある時出品作品が贋作ではないかと疑いを持って調べていたら、上司に見つかり解雇される。それを機にジュディスは犯罪に手を染めていく。舞台となるイタリアやフランスの情景は良いのだが、主人公に魅力があまり感じられない。加えてジュディスがセックス依存症で、そちらのシーンも多く辟易とする。悪女のサスペンスとして読めばそれなりなのだろうが・・。2017/05/13
Panzer Leader
23
本書をジャンル分けすれば悪女が主人公のエロティック・サスペンスと言えるだろう。映画「蜘蛛女」のレナ・オリン並みの突き抜けた悪女と想像しながら読んだが、私は美人で頭が良いという態度が鼻につき、金持ち男にくっつきながらパーティー・買い物・セックス三昧の上、挙句の果てに大した理由もなく殺人を繰り返す主人公に一片の興味も持てず、中盤以降は流し読み。久々に壁投げしたくなる本だったが図書館本のため自制。2017/06/22
香乃
15
【2017☆積読チャレンジ】お題「2017年に発表された作品」 ★★★☆☆ 美術界を舞台にした小説ということで購入したのですが、結論から言うと、私好みの作品ではなかったです。でも、面白くなかったかというとそうではなく、著者のこれまでの経験から得られる知識や趣味・嗜好が投影された渾身の作であることは間違いないと思います。2017/08/19
BECHA☆
5
ジュディスは大学を卒業し念願の大手オークションハウスに就職したものの雑用しか任せられず鬱々とした日々を過ごしていたある日、幼馴染のリアンと出会い夜のバイトを始める。そこで出会ったジェイムズに週末旅行に誘われリアンと一緒に出掛ける。贅沢を楽しむうちに事件は起きる。眉目秀麗・才色兼備だが何か欠けた感じ。大学の学費は無料でも生活のために借りた学生ローンが一万ポンドというのがリアル。「ガールセブン」系。半分くらいで読むのが辛くなったけど結末は意外。2017/04/14
ヒサヒサ
4
エロティックな小説でした。決して面白くないわけではないですが、次にまた読むかといえば……2017/07/09