内容説明
1977年、オハイオ州で連続レイプ事件の容疑者としてビリー・ミリガンという22歳の青年が逮捕された。しかし彼には犯行の記憶がまったくなかった。取り調べと精神科医による鑑定を行ううち、彼の内部には24の別人格が存在しており、犯行はそのうちの1人によるものだったという驚愕の事実が明らかになる。それまでほとんど知られていなかった「多重人格」という障害を広く一般に知らしめ、日本でも一大ブームを巻き起こした記念碑的作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
44
解離は虐待などつらいことがあったときに、「心を守る」ために心の中に別の人格をつくることで、心に逃げ道を与えて心のバランスをかろうじて保つための心の機能がそのまま育ってしまったことをいうらしい。多重人格の2番目以降の人格が典型的なのは、生成されたものではなく、後から外界から取り入れた典型的な情報により止む無くつくられたものだと考えると理解しやすい。恐らくこれを読んで自分と関係ない話だと考える人は、この辺が上手く接続できていないのではないかと思う。解離が「発見」されたのは遅かったかも知れないが、昔から狂人とし2023/12/08
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
26
ストーリーとして普通に面白い!2020/10/29
Takanori Murai
24
24人の・・・ってどういうこと?なんと多重人格の人格の数。別の人格が形成されるのは、危機的状況の中。そのいきさつが興味深い。ときどきノンフィクションであることを忘れる。それほどドラマチック。下巻へ。2019/12/10
to boy
20
十数年ぶりの再読。語り口のうまさで一気に読ませてくれます。以前、TVでミリガンの人格が入れ替わる瞬間を見たことがあります。それにしても、多重人格であっても語学や芸術などすぐれた才能を現すってすごいです。人間の脳には未知の力が隠れているとしか思えません。引き続き下巻へ。2015/06/08
流言
19
解離性同一障害。現実にあるんだなあ、というのをあらためて強く感じた。無罪は結構速い段階で確定するんですね。多重人格を理由に無罪、というのはもっともめるのかと思った。男性の肉体で、罪を犯したのは女性レズビアンの人格というのはちょっとミステリー小説のようで、現実は小説より奇なり、を地でいっている。オリジナルが知らない知識や技術を持っている人格はどうやって学び取ったんだ、と思ったら、限られた時間で普通に勉強していたんですね。人格ごとに『これ学んでよ』『それは俺わからんから別の人に頼もう』みたいなやりとりがある。2019/09/27
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