内容説明
全米を揺るがせた衝撃のベストセラー、緊急刊行!
各紙絶賛! 『ワシントン・ポスト』注目すべきノンフィクション2016、『ニューヨーク・タイムズ』ベストブック2016
アメリカでいま何が起こっているのか?
トランプを勝利させた「反リベラル」の風は、ある私的ネットワークによってつくられたものだった!!
メディア、大学、シンクタンク、慈善団体を操作!
反抗するものには尾行し、盗聴し、脅迫し、でっちあげる。
これはもはや思想戦争だ!
カネで政治を動かす億万長者の正体を、実力派ジャーナリストが徹底取材により明らかにした渾身の調査報道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
47
ニューヨーカー誌記者による600ページ近い超大作を斜め読み。コーク兄弟に代表される右派でリバタリアンの億万長者たちがいかに自分たちの都合のいいように米国社会を牛耳っているかを描く。トンデモナイ額のカネがプロパガンダや政策形成、共和党やティーパーティの政治家への献金に投じられている。いかに米国民が巧妙に洗脳されているかを物語ります。町山智浩さんのコラムでコーク兄弟の存在は知ってましたが、ここまで酷いとは‥‥。さて、日本は大丈夫なのだろうか?2017/05/15
mattu
22
巨大な利益のために、巨大な投資をおこなう。政治に利権はつきものだ。民主党側の書籍がほしいですね。2020/05/05
サワークリーム
9
ワシントンポスト「注目すべきノンフィクション2016」、ニューヨークタイムズ「ベストブック2016」選出書。読み応えがあり非常に面白い。アメリカを牛耳るコーク兄弟。戦後アメリカのリベラリズム対保守主義の戦い。縦横無尽に巨額のマネーをつき込んで支配していく過程が巧妙。じわじわと学術界やシンクタンクに資金を投じ、市民団体に補助金を与える。共和党版USAIDなのか、リベラル派の著者が左派を棚に上げて批判しているだけなのか…?日本国内の構造とも重なる。ただ、トランプは思い通りにできないらしくて興味深い。2025/02/23
GASHOW
4
ダークマネーという響きから、ビットコインなどが犯罪に使われている話かと思っていた。実際のドルで、政治献金から富を生み出す話だった。たしかに政治家や研究者や学者を取り込むお金は、ダークマネーだ。利権があるところには、どこでも存在する。政治が悪用されると救済されるべき人のすくいはなくなるし、環境は破壊される。2019/02/25
ダンボー1号
4
経済的な自由を目指し 小さな政府となるよう巧妙に大金かけて国民に政府に働きかける産業複合体。 今まで活字化されることのなかったダーク・マネー。 しかし600p超えのボリュームに半分とばし読みでした。米国関係の本だと医療問題・人種差別移民ラストベルトのテーマがおおかったのですが こういう面を知ることが勉強になりました。リベラル以外も半分い手オバマケアも否定する人が多かったんだ。 2017/03/19