創元SF文庫<br> エコープラクシア 反響動作 上

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創元SF文庫
エコープラクシア 反響動作 上

  • 著者名:ピーター・ワッツ【著】/嶋田洋一【訳】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 東京創元社(2017/02発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488746032

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内容説明

西暦2082年、突如として地球を包囲した65536個の異星探査機群。その調査に向かった宇宙船〈テーセウス〉が、太陽系外縁で謎の知的生命体と遭遇してから7年――消息を絶ったはずの同船から送られていた謎の通信メッセージを巡り、地球では集合精神を構築するカルト教団・両球派、研究所を脱走し軍用ゾンビを従えた人類の亜種・吸血鬼ら、現生人類を凌駕する超越知性たちの熾烈な戦いが始まろうとしていた。星雲賞など全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の待望の続編にして、自由意志と神の本質に迫る、究極のハードSF!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

17
ブラインドサイドの続編。謎の異星人の探索のため調査船<テーセウス>が発進してから14年、新たな物語はダニエル・ブリュクスの視点で語られます。両球派、ゾンビと吸血鬼、現生人類が互いに抗争する中でなにが起きたのか。新時代のハードSF、快調です。 ──ただし、前巻もそうだったがものすごく読みにくいのが残念。2020/05/30

スターライト

11
ワッツの短篇集『巨星』の前に、未読だった本作を読み始めた。前作『ブラインドサイト』の続篇なのだが、すでにおぼろげにしか覚えていない。消息を絶った宇宙船〈テーセウス〉からの通信をめぐり、両球派とゾンビを従えた吸血鬼(!)、そしてベースラインと呼ばれる現生人類の3つの勢力が争う。「信仰」をめぐるダンとウイルス神学者リーのやりとりも重要なモチーフらしい。それはともかく、読んでいてもストーリーが頭の中でとっちらかって理解しづらいところが…。2019/04/06

イツキ

11
集合精神を手に入れた教団、軍用ゾンビを従える脱走吸血鬼、そして通常人類の連合がテーセウスからの通信を求めて争うというあらすじだけ見て前作よりわかりやすいかと思っていましたが全くそんなことはないですね。前作に負けず劣らず難解な上に物語の着地点というか先が想像しづらいという点では前作以上に取っ付きづらいかもしれません。ですがそれでも面白いですしここから前作のラストにどう繋がっていくのかが気になって仕方ありません。2018/03/18

みずけろ

7
フィールドワークしてたらゾンビが襲ってきて、逃げた先では外に出してもらえなくなり、挙げ句に気付いたら地球外軌道にいて、医者じゃないっつーのに吸血鬼に手当てするよう強要される青年ダニエルがなんともカワイソオカシイ。前作のシリ同様に観察者≒傍観者として宇宙船“茨の冠"に搭乗しており、ひとまず状況観察中で、話は大きく進んではいないが、旧弊だけに一般人感覚に近しい気がして、親しみをもって読める感じ。しかし、相変わらずメチャクチャで、説明があるようでなしにぶっ飛ばし、わけわからないけど、なんか面白い。2017/08/09

chang_ume

6
傑作『ブラインドサイト』の続編。語り手が傍観者視点のためか、今ひとつ推進力に欠けるきらいも。主語が弱いというか。「ファーストコンタクト」の衝撃は前作で描いてしまっているので、今度は改めて「ポストヒューマン」をしっかり深掘りというところでしょうか。ただし、物語の散らかり具合に途中で飽きてしまったのが正直な感想(もちろんそこが本作の魅力なのでしょうが)。わりあい淡々と話は進みますが、どこかで抑揚の飛躍は用意されるのかな。薄く期待を抱きながら下巻へ。2017/08/11

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