内容説明
生き残りを懸けたメディアの攻防戦がすでに始まっている! アマゾンやSNS、スマホの台頭で、小分けされ薄利多売での競争を強いられるコンテンツ。ネット全盛時代に敗色濃厚の新聞・出版・テレビに逆襲の機会は訪れるのか。出版を支える大日本印刷、新しいジャーナリズムを目指すニュースサイト、仮想とリアルをつなぐドワンゴ等への取材をもとにその可能性を検証。これからの時代を掴むための最先端メディア論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
86
タイトルと内容が離れすぎ。デジタルは活字を殺すのか、スマホはジャーナリズムを殺すのか、ネットはコンテンツを殺すのかといった構成になっていてアマゾンの本が一円で売れる仕組みはほんの1、2ページ。メディアの活字からデジタルへの移行。それに伴う様々な問題点や課題が書かれているがどうも読みづらい。もうすこし整理して時系列的に書いてもいいかと思う。 繰り返すがタイトルが残念な本。図書館にて2017/02/09
ばりぼー
38
マーケットプレイスで本を売る業者に対してアマゾンは配送料として257円を払う。しかし実際には成約料として1冊につき60円(プロマーチャント契約をしていない小口出品業者の場合はこれに基本成約料100円が上乗せ)と手数料として販売価格の15%が引かれるので1円で売って約98~198円の収入となる。実際の送料と仕入価格の合計がこれ以下であればかろうじて儲けが出るが微妙だ。新刊書と1円古本が並べば、新刊書は商機を逃し、版元に利益は生じず、著者に印税の還元もなくなる。儲かっているのはアマゾンだけということになる。2017/09/22
緋莢
25
図書館本。他の方も書いているように、このタイトルに関わる部分は1、2ページほど。しかも、実に基本的なことなので、なんだよ!と思います。副題の「ネット時代のメディア戦争」がメインなのですが、インパクトのあるタイトル狙いすぎでしょう。「日経ビジネスオンライン」の成功、双方向を意識したテレビ辺りは面白かったですが、それ以外はあまり残らず。大日本印刷の試みやソーシャルメディアとジャーナリズム辺りをざっと知りたいという人にはいいかもしれません。2018/03/01
犬こ
23
タイトルに少し煽られた感で購入しましたが、中身は想定していたものとは違っていました。出版、テレビ、ソーシャル、動画ビジネスの変遷と今。為になることはありますが、その中でもジャンルや考えが筆者の独自路線だったので、私の読解力もあるけど、分かりにくいところも。コンテンツが1円でたたき売りされないこと先送りされることを願った上での本タイトルのこと…2017/01/19
トンちゃん
22
タイトルに引かれてライトなビジネス本だと思い買いました。いやー引っ掛けられたw 全然ライトじゃないし、Amazonの本の章なんてほんの一部…サブタイトルの『ネット時代のメディア戦争』の方がよっぽど主題ですよ。 新聞というメディアから入って、テレビの台頭、そしてネットメディアの台頭と順を追ってメディアの役割や背負ってきた役目などを解説。最後はN高校と将棋の話で終わったという印象しか抱かなかった。 メディア論を求めてなかっただけに、サブタイトルを軽視していた自分が恥ずかしいorz2020/08/26