内容説明
「がんばれニッポン!」と国際スポーツ試合で熱くなる私たち。そもそも「国」とは、私たちにとっていったい何なのか? 根本からやわらかく考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅんさん
50
稀に見る良書。中学生を対象に描かれているが大人が読んでもとても勉強になる。これを読めば世界史、地理、宗教、政治や時事問題まで区別することなく一つの繋がりとして学べると思う。これを中学生のうちに読めれば考える力がつきそうだし読みやすいしほんといい本。“国民国家”という国のあり方は変わる時期(限界?)にきてると感じた。だって国は私たちが困ってても助けてくれないじゃない?あと原発にこだわる理由には驚愕した。2020/04/14
ちゅんさん
42
再読。初読のときはとても良い本だと思ったけど再読してみて著者の過激と言えなくもない主張が少し気になった。それでも良書ではあると思うがまだバランス感覚が十分に備わっていない中学生に読ませるには疑問が残る。2021/07/11
りんご
40
また新たな知見です。「国が進めてきたクリーンエネルギー原発バンザイ、からの事故。住んでたところを追い出される住民。これってホロコーストから逃れようとするユダヤ人にも通じるのでは」って導入です。考えたことなかったけど、そういう切り取り方もあるか。私の住む町周辺もすごく外国人が増えてる印象。コワイ、理解できない、とか言ってる場合じゃない。そもそも日本人ってなによ?とかもちょこっと考えたらすごく曖昧なのね。この度職場の若手が台湾の方と結婚しました。おめでとう!2025/09/23
樋口佳之
33
シオニズムに関わるお話など勉強になります。ただ今のような各国の対応が目の前で試されている時に読むと、まず独立した市民国家を持つ事も大事だろうと改めて思う。国民全てを蔑ろにするとか国の体を為してない。2020/04/16
ぺったらぺたら子
17
まずは東日本大震災での著者のディアスポラ体験から始まり、国民国家とは何か、国家にとって国民とは何か。という事が簡潔に明確に語られ、我々が信じ込まされている単純な国家のストーリーは覆され、多面的な視野を与えてくれる。そして未来の国家の有り方をも示す良書。これを中学生で読めれば頭が良くなって幸せだが、大人に読んで欲しい。或いは学校でこういう方法で教育は出来ないものだろうかね。単品を暗記するのではなく、全体が繋がり、像が結ばれ、考える人となる。内容はアマゾンの評が皆さん凄く良いので参照して欲しい。超オススメ本。2019/11/23




