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内容説明
傷つくことなしに正義はありえない。心優しいヒーロー・アンパンマンの生みの親が乗り越えてきた、別れと、戦争と、長い長い自分探しの旅の物語。「傷つくことなしに正義はありえない」奇想天外・前代未聞の心優しいヒーローが生まれるまで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
53
子供が出来て久しぶりに再会したアンパンマンはちょっとスマートになっていた。はじめて会ったのは絵本の中。確か保育園の頃だったか。アンパンマンはずっと実家に残っていた絵本の一冊。忘れていたのにすぐに思い出した。懐かしい。やなせさんがマルチに活躍されていたのを知ったのも大分後の事です。私も子供もお世話になりました。ありがとうと伝えたい。もうやなせさんに会えないのは寂しいけれどアンパンマンはずっと子供達と共にいてくれるでしょう。2017/02/18
たくのみ
12
まさにマルチタレント。朝ドラにしたいような波乱万丈伝です。三越で前衛芸術家のデザインにサインを書き込みあの包装紙ができる。舞台芸術の世界に入り、テレビ番組のプロデュースをする中で生まれた『手のひらを太陽に』ラジオのドラマの台本として生まれた『やさしいライオン』5分間のショートドラマを作った文化放送で『アンパンマン』。本当の正義と言うのはカッコいいものではないし、そのために自分が傷つくのだというポリシーと、ロールパンナが大好きと言う小島慶子さんの巻末のエッセイも素晴らしかった。2016/09/04
zel
10
やなせたかしについての伝記。アンパンマンだけでなく、やなせさんの姿勢は尊敬するし、憧れる。分かりやすくあっという間に読めた。やなせさんの作品ややなせさんについての本をいろいろ読んでみたい。巻末の小島慶子さんのエッセイも考えさせられる。2018/09/02
たなぼう
8
やなせたかしさんは、漫画家としてはかなり年齢がいってから認められた苦労人だったんだな。我を通すのではなく、「困ったときのやなせさん」と言われるような方だったんだな。晩年になって、アンパンマンの中で、すごい数のキャラクターを生み出したんだな。やなせさんの考える「正義」がすばらしいと思う。2025/03/23
marua
3
戦争のこと、正義のことを語るのも考えるのも難しい時代になった。だからこそ、評伝という形でこの本の中に多く採録されているのはいいことだな。小島慶子の解説がきちんと「正義」の危うさを補完する内容になっていて、とにかく熱かった。子供だけじゃなくあんぱんまんに支えられて子育てをしてる人もたくさんいる。これは親子一緒に読む価値あり。2016/01/24