内容説明
古い童話本を壊してしまったユウキは、構成もバラバラな上、人物だけがモノクロになった欠損だらけの世界に飛ばされた!
ここを“誰もが知る童話”に修復しなければ、戻れないという。
手がかりを探すユウキは、やけに口の悪いお姫様・クリスと出会い……!?
本嫌いの少女は物語の正体を解き明かし、正しい結末に導くことができるのか――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
37
壊れたおとぎ話を修復しないと戻れない、けど、白雪姫が男!?あきさんのイラストがぴったりの可愛いお話でした。お話としてはハッピーエンドなのかもしれないけど、ラストが切なかったなあ。2017/03/20
さや
25
★★★★☆壊してしまった本を修復するため、本の中へと連れ込まれたユウキ。そこには口の悪いお姫様がいてー…。母親から『愛されてない』と思い続けるユウキに拗らせちゃった感は否めないけれど…でも面白かった。クリスのサバイバル能力がいいね。ハッピーでもあれば、アンハッピーでもあるラストが切ない。WEBでは続いてるのかぁ…というのことは2巻の発売も期待していいのだろうか。2017/03/25
サラ
15
頭が固いけれどしっかり者のユウキと、聡明で美しいけれど実は子どもっぽいクリス。それぞれの葛藤やたがいに惹かれていく様子は十代の少年少女そのもので眩しい…。物語のクライマックスでクリスと元の世界、どちらを選ぶか決断を迫られるシーンは異世界ものの醍醐味そのもの。この1巻では切ないエンディングで終わってしまうけれど、WEB版ではまだシリーズが続いていて、恋愛ものとしてはここから先が面白かった。書籍化された部分だけ読み終わってしまう人が多いのはとてももったいないので、続きの書籍化を期待したい。2017/05/11
ゆり
12
タイトルとあきさんの表紙とあらすじに惹かれて。ある理由から本が嫌いな少女ユウキが壊してしまった童話の異世界に飛ばされ帰るために物語の修復をするはめに。なんて理不尽な、という感じで読んでいましたが生真面目なユウキと楽観主義で見かけによらず頼れるクリスの二人旅がなんだか楽しそうで、不器用に距離が縮んでいく様にきゅんきゅんしました。クリスの成長っぷりとユウキへの精いっぱいの愛情がとても素敵でした。このラストはある意味ではハッピーエンドでしたがつんと切ない。続きがあるなら読んでみたいです。2017/02/10
なぎ
11
個人的にとても好みのお話でした。あきさんのイラストも素敵です。主人公・ユウキが物語の世界で出会ったクリスと段々と距離を近づけていく過程にキュンキュンしました。女装した青年だとわかった時のユウキの反応が可愛かった。脇を固めるルーカスや継母も魅力的なキャラでした。ユウキの役割は割りと分かりやすかったかな。だからこそのあの切ないラストはとても儚く、綺麗に思えたけど二人で幸せになって欲しかったというのが正直な気持ち。WEB版では続いているようなので早速チェックしてきました。続きも早く文庫にならないかな。2017/02/03




