ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉<br> 陳建民 ──四川料理を日本に広めた男

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ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉
陳建民 ──四川料理を日本に広めた男

  • 著者名:筑摩書房編集部【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 筑摩書房(2017/01発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480766359

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内容説明

四川料理が日本の家庭料理のひとつになったのは、この男がいたからだ。料理の確かな腕と好奇心を胸に日本にやってきた中国人青年の波乱万丈の物語。「少しウソのある料理」とは? 麻婆豆腐を日本に広めた男が教える料理の極意。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

喪中の雨巫女。

15
《私ー図書館》大好きな麻婆豆腐を日本に広めてくれた人。中華の鉄人の陳建一さんのおとうさん。洋子さんとめぐり逢えてよかった。しかし、祖国に、たやすく帰れず、帰っても切ない思いをしていたことは、悲しすぎる。2015/11/23

なにょう

14
陳さんのテレビ番組をリアルに見た世代ではないけど。陳さんが日本に来て良かったなあと思った。雲南の山奥で阿片栽培に手を染めたり、ちゃんと学校出てないし。結婚も3回。無いものねだりはしない。有るもので何とかする。★神様もちゃんと見てる。強力な助っ人、日本の奥さん、外務省の高官、共同経営者、日本の大衆。美味しいものをみんなに伝えようと頑張った。★とにかく波乱万丈、下手な冒険譚より面白い。2017/01/09

marua

4
「中華の神様」の人生とクロスオーヴァーして、戦後の中国史と日本の関わり方を見せている構成は秀逸。72年の中国との国交正常化に伴って、国籍の選択を迫られていた現実があったとは知らなかった。三人の奥さんが居たところが実に大陸的だが、「中華の鉄人」建一さんの母・洋子さんの懐深さに脱帽。さて、NHKアーカイブスに建民さん出演の「きょうの料理」は残っているかしら。2015/10/26

seu

2
ぶっ飛んだ人だ。10歳で故郷を離れ、14歳で料理人に。日中戦争期には兵役を逃れるため雲南に移り行商、のちに違法のケシ栽培。料理人に復帰後は台湾、香港、日本とさすらう人生。3度の結婚。3人目の妻洋子へのプロポーズは「私、香港に妻います。給料、半分こ、します。結婚してください」だったそうだ。しかしその商才と生命力に驚く。本場の豆板醤の黒色を日本人が好まないと知りパン粉で熟成させた真っ赤な豆板醤を自作、回鍋肉の葉ニンニクはキャベツやピーマンで代用、ラーメン文化の日本で担々麺に汁を加える等、徹頭徹尾の顧客志向。2025/07/31

さく

1
中華の神様、陳建民の伝記。生き方は大陸的で実におおらか。しかし優しくて愛情に溢れている。それがきょうの料理のアナウンサーとの掛け合いにも出ていたんだろうな、と思う。遊びに来た人や電気工事の業者にまで遠慮ダメよ、と手料理をふるまうエピソードが良かった。ふるまわれたほうは迷惑だろうけど。2016/09/23

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