内容説明
賞金2億円の化石を探せ!事件のカギは歴史の謎に! ――銀座の空から落ちてきた軍服の老人は、北京原人の化石を持っていた。現場に居合わせたカメラマン・達也と雑誌記者・さゆりは、2億円の賞金につられて、残りの化石を探し始める。下山国鉄総裁轢死(れきし)事件、山下奉文(ともゆき)将軍の財宝……。現代史の怪事件が、驚天動地の真実を浮かび上がらせる。二人がたどり着いた結末とは……。奇想の歴史ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
102
銀座の交差点のど真ん中に不意に墜落してきた老人が所持していた北京原人の化石と手帳から始まるのは、不可能犯罪の本格ミステリから歴史ミステリ、さらにスパイ小説的サスペンスに暗号ミステリなどなど、様々な要素が盛込まれたミステリ。謎が昭和の歴史の暗部へと広がり、舞台も海外へと広がるなど、冒険小説の要素も含む、実に意欲的な作品だ。更に最後の結末は非常にアクロバティックで、まさにミステリの宝石箱のような小説。北京原人に興味がない人も是非手に取ってほしい。12月2日がなぜ北京原人の日なのか、本書を読んで確認してほしい。2025/09/09
とも
45
★★★★北京原人の化石が日中戦争中に紛失したのは有名な話で、いま見られるのはレプリカ。その紛失の謎が現代の殺人事件と相り、どんどんと枝葉が付き、最後は日本敗戦の理由にまで飛躍する。が、鯨の論理は大したもので、相変わらず・・・「あるかも」。とにかく、一興の価値ある作品で、単に読み物としてだけでも楽しめる1冊。2016/06/21
はらぺこ
32
ページ数のわりに読み終えるのに時間は掛からなかった。 最初は横柄な態度や言葉遣いの悪い登場人物が多くて読むのが嫌やった。太田黒に嫌われてる岩間には嫌悪感は無く、どちらかといえば好感。 『北京原人の化石失踪事件』『下山事件』『山下財宝』どれも名前しか知らんかったから深く考えずに楽しめた。ただ、バレたらヤバイ部分だけ処分する方法が有った気がするねんけどなぁ。2010/12/05
coco夏ko10角
18
前に『富士山大噴火』読んでこちらに。達也とさゆりの出会いや最初の頃ってこんな感じだったのね。銀座の空から軍服の老人が墜落死した謎、そこからの歴史ミステリー。もしかしたら、のひとつとして面白い。2017/12/26
TheWho
17
「邪馬台国はどこですか?」等のハチャメチャで報復絶頂な歴史解釈で異彩を誇る著者が、太平洋戦争前後の近現代史の謎に挑むシリアスな歴史ミステリー。軍服姿の老人の落下死体と現場に落ちていた石が、北京原人の化石であったと云う事件に巻き込まれたカメラマンと女性雑誌記者を主人公に、大戦末期に行方不明となった北京原人の化石の謎を追跡する過程で、下山事件や山下奉文大将の財宝、そして大戦時の陰謀が絡み殺人事件の真相を解明していく。戦中戦後の謎に新解釈?で敗戦の陰謀迄を解き明かす仮想歴史ミステリーを堪能出来る一冊です。2016/06/04




