内容説明
ソフトバンクの『UNIXユーザー』に連載されていた「Unix考古学」に加筆修正を加えたUNIX開発ストーリー。初期UNIXから現在のMac OSに至るまでの流れを歴史的な背景とともに丁寧に解説する。TCP/IPの実装など、連載後に公開された資料に基づいて、インターネットの普及とUNIXの関係など、類書にはない情報を網羅している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
11
MacOSやLinuxなどのOSは、Unixをベースにしていると言われています。Unixはベル研究所で開発されたものですが、AT&Tの子会社だったことから、商用販売しようとしたところ独占禁止法に触れてしまいとん挫したようです。その後BSD、HP-UXなどに分流し、AT&T/Sun連合とその他連合とのOS戦争が始まったようです。どっちが本流かの争いをしている間に、マイクロソフトがIntelと組んでWindows3.0を出してしまい万事休す。漁夫の利を得たビルゲイツでしたが、個人的にはUnixの方が好きです。2020/06/22
ライクロフト
4
Unixの誕生前・黎明期から80年代にかけての、とても貴重なドキュメント。あれ、どこかで読んだ記憶が…と思ったら十数年前の『UNIX USER』誌の連載(+書き下ろし)をまとめた本。十数年越しの単行本化ってすごいなあ。当時の『UNIX USER』誌は今も書棚に並んでいる。貴重すぎて処分できないのよね。2019/01/02
Kuliyama
2
UNIXに関する歴史やエピソードを楽しく拝読しました。
kwy8791
2
考古学と言うか歴史ですよね。「はじめに神はENIACとEDVACとを想像された」みたいな。まえがきの<「知っている」と答えた人、(略)。「知らない」と答えた人(略>の煽りがじわじわくる。めっちゃ面白かった。けど、万人向けではなく、少なくともVAXとかPDPとかいう言葉に聞き覚えがないと読み進めるのは辛いと思う。2016/07/03
なべ
1
この貴重な読み物を著してくださってほんとうにありがとうございますっ( >ノд<) UNIX 黎明期の物語...('ω') ARPAnet などともからみ合いながら、壮大なようで、ひとつひとつの結びつきは地道だったり。トンプソンハックのもう一つの側面にも触れられたような。そのような方々の取組みややり取りのおかげで今があるのだなと改めて。テクノロジー社会そのものには功罪があるのでしょうけれど、過去ひたすらに取り組んだ方々へは感謝の思いが浮かびます。
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