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内容説明
私立小学校初日に味わった屈辱的な体験から、相棒チャップマンと出会った大学の楽園の日々を経て、パイソンズ結集へ……笑いの革命を推し進めたラディカルな英国喜劇人が書き下ろした、待望の自伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軽率
4
ほんとに、パイソンができるまで(+復活ライブ少し)のクリーズの自伝。全然知らない人やテレビ界のこともいっぱい出てくるのに退屈しないで読めるのは、さすがの描写力。愛情と笑いの溢れる(時にちょっと意地悪な)書き方で、やっぱジョンが好きだなーと思う。 子供の頃の暮らし、英国の学生生活がどんな風かとか、じゃあ先生側になってみて〜の視点だったり、アメリカで舞台に立ったり、BBCに入ってからのエピソードだったり、もちろん、パイソンズのメンバーについても書いてあって、とても興味深く、楽しかった。2019/06/30
ぷるぷる
4
タイトル通りパイソンズが始まるまでのジョン・クリーズ氏の自伝。なのでタイプライター投げつけられたとか高額の慰謝料の話とかは無し。インタビュー等で語り尽くされているのでそんなの知ってんだろと言わんばかり。一応自伝らしく時系列でお話進みますが、所々脱線して自らの喜劇論に人生観、代表作の背景に世の中への悪態など語ってるのが興味深い。更に読者に喧嘩売る辺りからは最高。1966年ワールドカップ決勝をドイツ人に囲まれた中で観戦する話は眉唾だが面白すぎ。銀河ヒッチハイクガイドのオチってクリーズが考えたんじゃなかったの?2018/05/10
hayatama
4
まずはジョン・クリーズが死んだ親父と同い年ってのにびっくり。まぁ、60年代から活躍してるんだからそらそうか。で、モンティ・パイソン自体の話はほとんど出てこない。映画の舞台にもよくなるイギリスのプレップスクールや大学での生活、中流階級の暮らしなどが、時折パイソン風に淡々と描かれる。いやはや、こんなに分厚い本なのに、全部読んでしまうのがもったいないと久しぶりに思った。パイソンの話は出てこないのね、と思ってたら、最終章でO2ライブの話が。夜中にBDを2枚も見てしまったではないか…。モンティ・パイソン最高。2017/02/02
selva
3
なにせクリーズ、世界で最も有名なコント作家の一人なので、文章が面白くないわけがない。そこそこ長い本だが飽きることなく笑いながらずっと読める。O2シアターの舞台裏など興味深かった。しかしやはりパイソンズ以後のこういう話をもっと読みたいけれど、イギリス人には当たり前の話過ぎて書く必要ないのだろうか。チャップマンの話も良かった。ちなみにパイソンズで一番好きなコントは「建築家」です。2022/08/28
むっち
3
日本では「空飛ぶモンティパイソン」を1970年代に見ていたので、見た時の感想は「なんだこれ」(ひよっこのみね子風)という具合で、ちょっとブラックで相当悪ふざけが過ぎるコントが日本にはない感じだったから妙に気になるテレビだったと思う。その脚本兼役者でもあるジョンクリーズ氏が小学校からBBCでモンティパイソンが始まるまでの体験を結構細かな部分まで思い出を語っており、新鮮。真面目に悪ふざけのコントを一日10分くらいのペースで脚本にしていった話など聴くと、コント作りって大変なんだなと感心した。 2017/09/14