スターツ出版文庫<br> 夕星の下、僕らは嘘をつく

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スターツ出版文庫
夕星の下、僕らは嘘をつく

  • 著者名:八谷紬
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • スターツ出版(2017/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784813701774

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内容説明

他人の言葉に色が見え、本当の気持ちがわかってしまう――そんな特殊能力を持つ高2の晴は、両親との不仲、親友と恋人の裏切りなど様々な悲しみを抱え不登校に。冬休みを京都の叔母のもとで過ごすべく単身訪ねる途中、晴はある少年と偶然出会う。だが、彼が発する言葉には不思議と色がなかった。なぜなら彼の体には、訳あって成仏できない死者の霊が憑いていたから。その霊を成仏させようと謎を解き明かす中、あまりにも切ない真実が浮かび上がる…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

48
人の顔色を読む方は数多くあれど、人の言葉・・喜怒哀楽から嘘までもが色でわかるようになった女子高生と、人の体にノリウツッタ少年のお話。まぁ若い人の読む本に年寄が入り込むのは如何かとは思いますが、家庭不和の子供達の苦悩と王女マルゴの苦悩、どちらも親って者に問題有りなんですよねぇ。どこかにまだ「何があっても愛してくれる・守ってくれる!」って場所が無けりゃ救いなどありません。そんな意味で若い方だけに読まれるのはもったいないかな(#^^#)2019/08/14

こけ子

9
謎解きもありながら、恋愛も友情もあってドキドキしたり感動したりしながら読み進めました。面白かったです。今、誰かに本を進めるなら同じ年代の人にはこれをオススメしたいです2017/01/14

くろ

8
読み終わった後の切なくも清々しいこの感覚は好き。人と真剣に向き合うこと、自分の人生に決断を下すこと。そういう風に生きていきたいと改めて思った。2017/05/11

KUWAGATA

7
いろいろなものを切り捨てて、前に進むことを決めた女の子の物語。なのですが、なんか、文体が合ってなかったみたいで読了するのがずいぶんしんどかった。湊の姿をした浪、宗介や花音と出会い触れ合う中で、恋人に裏切られ、色の見える言葉に傷ついたところから、少しずつ変わっていくその姿はそれなりに読ませてくれましたが、なにぶん、親の扱いがぞんざいすぎて、人の親としては、うーん、という感じですかね。なんか、ダメ親がいっぱい出てきますが、ほとんどの親は子供のためなら、全てを犠牲にできると思うんですけどね、特に母親は。2017/06/16

R2

6
京都が舞台。鴨川神社は出てくるけど、京都府立植物園、京都水族館は初めて知るところだった。解説にもあったように京都ならではの妖怪や歴気はでていなく、京都駅や地下鉄と日常の生活を切り取った話だったのがとてもよかった。子供でも自分の人生は自分の意思で決めていく、これって大事だな。大人の自分でも新しいことに対して重い腰を動かすのは大変。けど、自分で主体的に動かさないとつまらない。本を読むと、時々そういう大切なことに触れられるからいい。2019/08/17

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