内容説明
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国文学に通暁し、実作と研究双方のよき理解者たる文芸評論家が、渾身の情熱を注いで正面から俳聖に挑む。全句の訓詁注釈を通して実景、実感、伝記的事実、言葉の意味、詩性――芭蕉の世界に迫り、「軽み」論から「いのち」と「かたち」へ、日本人の魂に根ざす文学的本質へと読者を誘う。今日の俳句・短歌隆盛の礎となった不朽の一冊。(解説・尾形 仂)
目次
まえがき
寛文・延宝
天和・貞享
元 禄
年次不詳
あとがき
三句索引
季語索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るい
2
芭蕉の俳句を調べたいとき、最初にあたりたい一冊。それまでの研究や解釈が、ある程度網羅され、まとめられている。ここから紐解いていくことで、深い理解に繋がるだろう。2018/09/16
太刀河 抹茶
1
今年の春、緑の山々が眩しい東北を巡った折、松尾芭蕉の句が詠まれた土地を幾つか偶然に巡ったのです。その時の景色と芭蕉の良く知る俳句の鮮やかさと沁みる言葉選びに、強く惹かれ、本書を辞書的に買った次第。奥の細道、だけじゃない、旅して詠んだ句の数々。パラパラめくっては、自分の旅したい病、その慰めにしております。2014/08/03